過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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14: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:35:43.40 ID:jzgcTAa+0

あちこちから悲鳴と歓声が上がる中、少女の身体は重力に従って落下していく。スポットライトはそれを忠実に追いかけ、
このまま一つの悲惨な肉塊が出来るまでその姿を照らし続けるのではないかと、少女の生のショーを初めて見に来た
観客達が思い始めた瞬間、突如としてスポットライトの光の中から少女の姿が消滅する。

「「「「ォオオオオオ!!?」」」」

はっきりと目で追っていたのに少女の姿を見失った観客たちは驚き、それぞれ思い思いの場所へと視線を移していく。
それはもちろんいなくなった少女を探すためであり、彼らは皆、すでに少女が新しい場所に移動していることを
知っていた。

なぜなら何度も動画で、またはゲリラショーでそれを実践していることをここにいる全員が知っており、少女も
彼らの予想を裏切ることなく、いつものように落下していた場所から離れた地点に唐突に出現した。

「いたぞあそこだ!」

「Над водой!?」

???『ようこそ皆様ラスベガスへ! そしてー!』

ホテルの前にある湖の中央にESPカードを撒き散らしながら現れた少女は、その湖面を歩きながらスポットライトの光を
自分のもとへと集め、観客達へ呼びかけていく。

呼びかけられた人々は次々に少女へと視線を移し、なんの道具も使わずに湖面を歩いてる少女を見てさらに
歓声をあげる。そうして十分に場が温まったことを感じ取った少女は、ここで顔を覆っていたフードを上げて
噴水が稼働するのと同時に高らかに宣言する。

裕子『エスパーユッコのスペシャルパフォーマンスショーにもようこそー!!』

「「「「ワァアアアアアア!!!」」」」

そう、湖面に立っていた少女の正体は堀裕子。四ヶ月前に手に入れた力をさらに強め、世界中でゲリラショーを
行い動画配信も行った結果、彼女は今や世界トップクラスのエスパーアイドルの地位を手に入れていたのだ。



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