過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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34: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:21:17.41 ID:jzgcTAa+0

また宇宙機関からの情報で小惑星が落下する場所が東京と判明したことで、政府中枢は大騒ぎとなっているのだが、
そちらはちひろが対処していることを二人は知らない。

どちらにしてもここで裕子が動かなければ東京が壊滅することは必定であり、それを分かってか、プロデューサーは
心配そうな表情で声をかけようとして、それから首を振っていつもの凛々しい表情になったあと裕子を元気付けた。

裕子P「大丈夫。私は、ユッコを信じてる」

裕子「……はい!」

それさえ聞ければ百人力だとばかりに大きな返事をした裕子は、それからすぐにプロデューサーに背を向けて空を見上げた。
これから行うことはもしかしたら凄まじい表情をする可能性があるため、ちょっとでも恥ずかしいところを
見られないためにという妙な乙女心が働いたらしい。

裕子「ミラクル起きます、起こしてみませます! いーきーまーすーよー!! むむむむーんッ!!」

プロデューサーに見守られながら、空に向かって手を伸ばした裕子は、そこから一気に力を放出していく。裕子の腕から
放たれた、金、橙、赤、とグラデーションする粒子が一直線に空を駆け抜け、一瞬にして宇宙へと到達すると、
さらに止まることなく小惑星へと向かっていく。

裕子「むぐぅ!?」

粒子が小惑星に触れた瞬間、凄まじい熱と抵抗が裕子を襲い、彼女は思わず吐きそうになるのを堪えながら、小惑星の
感触を確かめていく。

裕子(大きさは130メートル! 速さは秒速60キロメートル! あとこれは……岩じゃなくて鉄みたいな……ぐうう!?)

単純な大きさだけでも裕子の何十倍もある相手が、音速など遥かに超えた速度で動いているのだ。それの軌道を逸らすには
並大抵の力では通用せず、少しの間押し負けた裕子の手から粒子が消えかかる。

裕子「まだだ!!」

けれどここで負けては結局プロデューサーも自分もおしまいだと気合いを込め直した裕子は、小惑星を相手にしながら
自分の力で自分の脳へとアクセスし、未解放となっていた脳の領域を無理やり覚醒させ始める。

裕子「もっと、もっと、もっと!!」



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