39: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:33:38.79 ID:jzgcTAa+0
裕子「どうやら小惑星を逸らしたことで力を使い果たしちゃったみたいです……今のユッコはただの美少女ユッコ……」
裕子P「やっぱり、あの力は残っていたほうが良かった?」
裕子「……この四ヶ月の間にしてきたことを考えたら、今度からのお仕事にすごいプレッシャーが……」
手に入れた力で行っていた種も仕掛けもない、純粋なサイキックショーを今また求められたら
どうすればいいのかわからない裕子は項垂れるも、そこでなぜかプロデューサーが言いにくそうに口を開いた。
裕子P「ユッコ、それなんだけど、実は……」
プロデューサーは何から言うべきか迷った後、淡々と裕子に説明していく。裕子の解放されていた脳の力は、
小惑星を逸らしてすぐに消えたことが検査で判明したこと。さらに裕子の力が消えたことで、これまで四ヶ月の間
裕子が行ってきたライブやショーはすべて人々の記憶や、あらゆる媒体の記録から消失していること。
さらには配信していた動画までも、最初から存在していなかったものとして、全て抹消されていること。
それらを同時に説明された裕子は目を丸くし、事情の飲み込みに数分使った後、驚きの表情で叫んだ。
裕子「……ええええええええええっ!?」
裕子P「うわっ!? び、びっくりした……ともかく、そういうわけだから」
裕子「じゃ、じゃあどうしてプロデューサーはこれまでのこと、覚えてるんですか!?」
裕子P「私だけじゃなくてちひろさんも覚えてるみたい。多分、ユッコの事情を知っていた人だけは忘れないようになってるのかも」
しかし、裕子を検査していたはずの初老の医者の男性までもが裕子のことを忘れていたのを思い出し、
少しだけ複雑そうな顔になったプロデューサーであったが、これはもう裕子には関係のないことだと
そのまま秘密にしておくことにした。
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