過去ログ - 速水奏「二年越しの想い」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/10(土) 23:58:18.51 ID:UqujNd+5o
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あの人に誘われてアイドルの仕事を始めてからというもの、私にはたくさんの仲間が出来た。

そこで過ごす毎日は、彼女達が放つ様々な色に彩られていて、どこを見ても違う景色が映っていた。

それぞれから私の知らない事や、知らない世界を教えてもらい、日々新しい色が自分の中に増えていった。

共に頂点を目指すうえで、互いを高めあえる大切な存在でもあった。

そんな中でも同年代付近の仲間に対して、私は基本的にみんなを呼び捨てにしている。

どうしてかといざ聞かれると、返答に困ってしまう。

単にそのほうが呼びやすいから? ――即座に浮かんだのは、答えにもならない実に曖昧な疑問形だった。

そして基本的にというからには、当然例外が存在する。年齢が近くとも、呼び捨てにしていない仲間もいた。

これもどうしてかと聞かれると、また返答に困ってしまう。

呼びやすいのが同じ理由だとして、本当にそれだけ? ……今度は疑問形ですら、浮かんでこない。

でも心の奥底ではきっと、そんな不確かなものだけじゃないとも思っていて――


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