過去ログ - 男「舞踏会なんて滅べばいいのに……」
1- 20
10: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 00:23:04.71 ID:jqHnJYhW0
友は少しさみしそうな表情をしているように見えた。
そのことに気付いていながら、自分は自分の怒りを主張するほうを優先したかった。
男「今俺すごいひねくれてること言ってるけどさ。彼女がいた青春を送ってたら、こんなにすさんでなかったんだと思うんだよ」
男「毎晩何を考えていると思う?」
男「『あのときああしていたら』だよ。まだ10代後半に費やしたことは、10代前半で失敗したことをただ後悔することだけだった。まぁ、10代後半でもたくさん後悔してるけどな」
以下略



11: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 00:24:39.80 ID:jqHnJYhW0
続きはまた明日。


12:名無しNIPPER[sage]
2016/09/12(月) 02:00:25.08 ID:trCsMtWg0
セリフごとに改行した方がみやすいぞ

何はともあれ乙


13: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:12:28.69 ID:jqHnJYhW0
>>12
確かに見やすいですね。改行します


14: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:31:31.38 ID:jqHnJYhW0
高校三年生は大学入試のシーズンが訪れると、ほとんど学校に来なくなる。

前期の日程で志望大学に受かるものもいれば、なかなかうまくいかずに後期の日程で少しでもランクの高いところに行こうとする者もいる。

僕はというと、最低ランクの滑り止めの大学だけに合格し、そのまま惰性で日々を送っていた。
以下略



15: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:38:03.85 ID:jqHnJYhW0
安心したことが一つ。

意外にも、クラスメートの全員が、僕と似たり寄ったりのところに進学していた。

同じ学力で同じ高校に入って、同じような仲間に囲まれて、同じ先生から三年間勉強を教えて貰っていたら、同じような結果になるんだなと思った。
以下略



16: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:48:21.72 ID:jqHnJYhW0
"ろくな英語教師が在籍していないアメリカかぶれの糞私立"

"やる意義を見失っている行事においては天下一舞踏会"

"チェリーは卒業できない日"
以下略



17: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:56:12.05 ID:jqHnJYhW0
男「なあ、学校っていうのはさ、学校が大嫌いなやつが建てるべきじゃないか?そして、先生っていうのもやはり学校が嫌いだった人がなるべき職業じゃないか?」

男「学校の先生になるやつはさ、学校が好きだったやつらだろ。学校に良い思いでがいっぱいあったり、あこがれるような教師に恵まれてたりしてたやつらだろ」

男「そんなやつらがさ、俺らみたいなやつの気持ちなんてわかるわけないじゃん。なぁ、聞いてる?」
以下略



18: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:01:40.57 ID:jqHnJYhW0
それから帰り道に至るまでも、僕は友にずっと学校やクラスメートやプロムの悪口を言っていた。

妬ましいとか羨ましいという言葉は使わなかった。くだらないとか、嘘っぽいとか、貶める言葉ばかりを使った。

友の表情が険しくなっていることには気付かなかった。
以下略



19: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:05:16.17 ID:jqHnJYhW0
友と映画の約束はずっと前にしていた。

クリスマスの日にそうしたように、またプロムの日にも世界に二人で抵抗するつもりだった。

友は、僕に内緒で、女の子をプロムに誘った。
以下略



60Res/32.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice