過去ログ - 男「舞踏会なんて滅べばいいのに……」
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32: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 20:53:52.18 ID:wF9mkecg0
ジュースを飲んで、今流行ってる漫画を読んで、僕はそうそうに店から出た。

娯楽にさえ飽き尽くしてしまっていた。

家にだって美味しい飲み物やおかし、好きな漫画にゲームもある。
以下略



33: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 20:58:16.50 ID:wF9mkecg0
24時間営業のファミリーレストランに入る。

日中のような混雑さがない。

店員に案内されると、電車でいうと端のような、落ち着いた場所の席に座らせてくれた。
以下略



34: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:02:48.66 ID:wF9mkecg0
料理を食べるととても美味しくて、それなりの充実感はあったけれど、やはり予想していたように少しの虚しさがあった。

僕は今食事を食事そのものとして楽しもうとしているのではなく、何かを誤魔化すように食事をしている。

食べ終わった後、しばらく携帯でゲームをした。
以下略



35: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:07:42.71 ID:wF9mkecg0
この地元で一番好きな場所はここかもしれない。

本も、DVDも、CDも、雑誌も文房具もゲーム機もプラモデルも売っている。

中学時代まではよく小説のコーナーをまわっていた。
以下略



36: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:16:50.85 ID:wF9mkecg0
女性の顔とモザイクに囲まれていた。

18禁コーナーには生まれて初めて入った。

小さい頃は18歳になったら18禁コーナーに入れると待ち望みにしていたが、性的な欲望はインターネットで解消するようになったし、地元のよく通う書店でこういう場所に入るのは知り合いに見られる可能性があった。いくら普段猥談をしていても、自分の素の性欲を目撃されるのには抵抗がある。
以下略



37: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:22:12.95 ID:wF9mkecg0
ぐったりしていた。

何も手に取らずに店を出たのは、エロDVDをレンタルするために顔を覚えられている店員に出すのが恥ずかしいとか、家に帰ってもリビングにしかDVDを見れる装置がないとか、そういうまともな理由だけではなかった。

プロムの日に現実逃避で家を出て、何もやることがなさすぎて性欲に身を委ねようとした自分に心底嫌気がさしたのだった。
以下略



38: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:33:44.92 ID:wF9mkecg0
図書館に着いた。

老人が何人かいるだけで、朝の図書館は空いていた。

自分の今の不満の原因が食欲でも性欲でもないことはわかったので、三大欲求の残りの1つとして睡眠を取ることにした。
以下略



39: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:46:10.69 ID:wF9mkecg0
女「滅んじゃえばいいのにね」

男「……ん?」

女「大好きだった糞じじぃが言ってたの。『幸せを求めて人に話しかけるな。自分が幸せな時に人に話しかけろ』って」
以下略



40: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:53:03.76 ID:wF9mkecg0
熟睡感があった。

時計を見ると11時過ぎだった。

男「あのさ、昔クラス一緒だったよね」
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41: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 22:04:31.47 ID:wF9mkecg0
男「図書館好きでよく来てたりするの?」

女「なにそれ、セクハラ?」

男「いや、全然」
以下略



42: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 22:14:06.69 ID:wF9mkecg0
男「あのさ」

女「もうやめなそれ。どこの学校?君何歳?俺何歳に見える?とか。キャバクラで嫌われちゃうよ」

男「キャバクラ行かないし」
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