過去ログ - 男「舞踏会なんて滅べばいいのに……」
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38: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:33:44.92 ID:wF9mkecg0
図書館に着いた。

老人が何人かいるだけで、朝の図書館は空いていた。

自分の今の不満の原因が食欲でも性欲でもないことはわかったので、三大欲求の残りの1つとして睡眠を取ることにした。
以下略



39: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:46:10.69 ID:wF9mkecg0
女「滅んじゃえばいいのにね」

男「……ん?」

女「大好きだった糞じじぃが言ってたの。『幸せを求めて人に話しかけるな。自分が幸せな時に人に話しかけろ』って」
以下略



40: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 21:53:03.76 ID:wF9mkecg0
熟睡感があった。

時計を見ると11時過ぎだった。

男「あのさ、昔クラス一緒だったよね」
以下略



41: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 22:04:31.47 ID:wF9mkecg0
男「図書館好きでよく来てたりするの?」

女「なにそれ、セクハラ?」

男「いや、全然」
以下略



42: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 22:14:06.69 ID:wF9mkecg0
男「あのさ」

女「もうやめなそれ。どこの学校?君何歳?俺何歳に見える?とか。キャバクラで嫌われちゃうよ」

男「キャバクラ行かないし」
以下略



43: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/14(水) 22:20:37.51 ID:wF9mkecg0
何も納得していないけれど受け入れることにした。

男女の結ばれそうな小説を開いたらすぐにパタリと本を閉じていた僕が、こうやって初対面の女の子と話している。

高校の現代社会か何かの教科書で出てきた「反動形成」という、嫌われたくないから先に嫌ってしまうという、典型的なプライドの高い臆病者のぼくが。
以下略



44: ◆uw4OnhNu4k[saga]
2016/09/14(水) 22:23:01.27 ID:wF9mkecg0
ここからは地の文ガクンと減ります。
おやすみなさい。


45: ◆uw4OnhNu4k[saga]
2016/09/15(木) 23:02:27.21 ID:1fI1cAbj0
女「今日は何する予定だったの?」

男「何か予定があるふりをする予定だった」

女「んふふ。それ私もよくやる」
以下略



46: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/15(木) 23:14:06.85 ID:1fI1cAbj0
女「あんな学校に行くことになって散々だったね」

男「あんな学校?」

女「君の高校だよ。プロムなんか滅べばいいって言ってたでしょ」
以下略



47: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/15(木) 23:21:10.95 ID:1fI1cAbj0
女「注文決めた?」

男「うん。俺は……」

女「ストップストップ。君が頼みたいものくらいわかるって。すみませーん」
以下略



48: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/15(木) 23:26:00.71 ID:1fI1cAbj0
女「…………」

男「そういえばうちの高校よくわかったね」

女「舞踏会なんてやる高校珍しいから……」
以下略



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