過去ログ - モバP「飛鳥が事故に遭った」 -SS速報VIP

過去ログ - モバP「飛鳥が事故に遭った」

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1:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:18:12.71 ID:ycsQUVMJ0

飛鳥が事故に遭ってから3日経った。

手術は無事成功したはずなのだが、彼女はまだ眠り続けている。

仕事も手に付かず、この3日間はずっと休みを取っている。

今日のお見舞いで飛鳥の両親と出くわした。
これで飛鳥が事故に遭ってから彼らに会うのは2度目だ。

前に会った時と同様に、「自分の監督不届きです、本当にすいませんでした」と繰り返し頭を下げて謝った。しかし飛鳥の両親は『前にも話しましたがあなたが悪いのではない、頭を上げてください』と目は伏せているが優しい口調で返してくる。

しかしその言葉がこの身に突き刺さって仕方がない。

今思い返せば、あの時私が飛鳥を送ってやっていればこんな事にはならなかったはずなのだから……。

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2:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:18:56.03 ID:ycsQUVMJ0

飛鳥が事故に遭った日、私は事務員である千川ちひろさんと次のイベントに関する書類を作成している最中だった。
コピー機の調子が悪く、困りましたねと二人で顔を見合わせていた所にレッスンを終えた飛鳥が事務所に帰って来たのを覚えている。

「ただいま」

3:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:19:37.73 ID:ycsQUVMJ0

「取り敢えず自分が中開けて見てみます。もしかしたら紙が詰まってるだけかも知れませんし」

「お願いしますプロデューサーさん。私は書類に誤字がないかチェックしておくので」

4:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:20:09.87 ID:ycsQUVMJ0

「本当悪いな。レッスンで疲れているのに」

「飛鳥ちゃん気を付けて帰ってね？」

5:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:21:00.71 ID:ycsQUVMJ0

飛鳥が事故に遭ってから5日が経った。
彼女はまだ目覚めていない。

この数日間ろくに睡眠を取れていない私を心配してか、ちひろさんが私の自宅に様子を見に来た。

6:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:21:27.56 ID:ycsQUVMJ0

「…あれからなかなか眠れなくて」

「お気持ちは分かりますけど、それでプロデューサーさんまで倒れたら飛鳥ちゃんが起きた時に一体誰が飛鳥ちゃんをプロデュースしてあげるんですか」

7:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:22:05.16 ID:ycsQUVMJ0

「ちひろさん料理上手なんですね」

「意外でしたか？」

8:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:22:44.91 ID:ycsQUVMJ0

皿を洗い終えると、テーブルに視線を落としたちひろさんが椅子にちょこんと座っていた。

「……ねえプロデューサーさん」

9:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:23:22.52 ID:ycsQUVMJ0

「……すいません、大きな声を出してしまって……でも、でも私分からないんですプロデューサーさん……。急にこんな事になって、仕事なんて手に付かなくて。さっきあんなことプロデューサーさんに言いましたけど、心の中で自分に言い聞かせてるだけなんです…」

「……俺だって、どうしたら良いかなんて分かりませんよ……。この5日間、何度も繰り返し自分を責めるだけの日々でした」

10:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:24:05.90 ID:ycsQUVMJ0

「ちひろさんだってそうやって自分を責めているじゃないですか…」

「でもーー」

11:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:24:36.92 ID:ycsQUVMJ0

「やあプロデューサー、それにちひろさんも」

病室にちひろさんと駆け込むと、そこには眠っていた筈の彼女が半身を起こしていた。

12:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:25:54.31 ID:ycsQUVMJ0

ちひろさんが泣き止むのを待っていると、飛鳥の両親達が私達はもうある程度話しましたから、と気を利かせてくれて病室の外に出てくれた。

「…なあ飛鳥」

13:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:27:35.39 ID:ycsQUVMJ0

「ちょ、ちょっと待ってくれ二人共。もしかして君達はボクの事故の原因が君達自身にあると言いたいのかい？」

「ああ…」

14:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:28:05.13 ID:ycsQUVMJ0

「…確かに君達の言わんとしてる事は理解出来る。あの時もし、ちひろさんが早々に明日業者を呼ぶことにして、プロデューサーがボクの事を送り届けてくれていたら、ボクは事故に遭わなかったのかも知れない。でも、現実はそうじゃなかったろう？そんなifの事を言い合ったって仕方ない事だとなんで気が付かないんだい。ボクは今、君達に大きく落胆しているよ」

「……すまん飛鳥」

15:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:28:34.81 ID:ycsQUVMJ0

「…飛鳥ちゃんのその笑い方、久しぶりに見れた気がします」

「起きて早々に大人達の戯言を聞かされたからね」

16:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:31:00.78 ID:ycsQUVMJ0

「じゃあ俺たちもう行くから」

「ご両親にありがとうございましたって伝えておいて下さいね、飛鳥ちゃん」

17:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:36:15.31 ID:ycsQUVMJ0

少し歩を進めて廊下の真ん中で立ち止まる。
ちひろさんと目を合わせると、どうやら同じ気持ちになったようであった。

「育てるはずのアイドルに助けられちゃいましたね」

18:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 03:40:19.49 ID:ycsQUVMJ0
飛鳥が好きすぎて事故に遭ってもらいました
いやね、この子絶対不幸にさせたら輝きそうなんですよ

そのうちもっと重たい内容に書き換えた方も投稿したいですね

19:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 06:56:54.53 ID:nvwZ8xFUo
イベントでコーヒー飲みまくってたしおねしょしたショックで昏睡状態になったのかと思った

20:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 13:52:37.00 ID:sKkLgoJ40
おいおいこんな程度で欝展開を期待した俺を満足させられると思っているのかよ！
重い展開版をくれ！　はやく！
飛鳥が目覚めないまま月日が過ぎて、Pとちひろさんの人生がぼろぼろになるやつとか、
目覚めた飛鳥につらい後遺症が残って、Pとちひろさんがだんだん病んでいったりするやつとか、
飛鳥の中のPの記憶だけが失われて悲しみに暮れたりするやつとかはよ！

21:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 14:09:26.72 ID:tSwHVEs1o
自分で書けよ

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