過去ログ - 姫川友紀「好きって気持ち、少しまえ」
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14: ◆saguDXyqCw
2016/09/14(水) 00:50:43.25 ID:Gp4ENr9z0


 楓さんを見送ってから、あたしは息をついた。

 誕生日だというのに、誘ったみんなこんな調子なのだ。

 みんな用事だったり、仕事だったり。タイミングが悪いというか。

 お祝いのメッセージはスマホに沢山届いていた。

 嬉しかったけど、いまいち気持ちが盛り上がらないのは、誰かとプライベートで会う予定がないからだと思う。


 みんなの仕事が忙しいのはいいことだけど、ちょっと寂しい。


「まっ、あたしも昼間は仕事だけどね」


 でも、現場まで送ってくれることになってるプロデューサーの姿はない。

 というより、楓さんが去った今、あたしの他に誰もいなかった。


(プロデューサー、まだ来てないのかな?)


 プロデューサーの机に目を向ける。出しっぱなしの書類や飲み終わった栄養剤が置いてあった。

 相変わらずちょっと汚い。


(感心しませんなー、ちひろさんにまた怒られるぞー?)


 あたしも自分の部屋の状態を考えたら、とやかく言える立場じゃないけどさ。

 よく見ると、椅子に鞄が置いてあった。ということは、今は事務所にいるようだ。


(んっ?)






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