11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/14(水) 20:59:25.22 ID:BjprVN+x0
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千歌「うーん、9.0点!」
曜「ええー!またあ?」
千歌「う、うん。ほら、ここのステップのところ…。」
曜「ほ、ほんとだ…。はあ、これで5日連続だよ…。」
ここ数日、点数は下がることはあっても上がらなかった。
ある程度進んだところで壁にぶつかる。
スポーツにそういう時期があるのは経験上知っていた。
ダンスも同じなんだろう。
千歌「でも9.0点ってすっごい高いよ!今までの曲で一番だよ!」
曜「せっかく千歌ちゃんが推薦してくれたんだもん、お客さんのためにもちゃんとしたいよ。」
千歌「曜ちゃん…。」
曜「ご、ごめんね変なこと言って!」
千歌「ううん!嬉しかったんだ!センターに推薦したの、迷惑だったかなって思ってて…。」
千歌が眉を下げて笑う。
曜「全然!そりゃ最初はびっくりしたけど…。今は頑張ろうって思えるよ!
当日たくさんお客さん来るんだもんね。期待に応えて見せましょう!」
ふんと息を吐いて腕を捲ってみせると、千歌がほっと表情を緩めた。
千歌「よかった!一緒に頑張ろうね!あ、でも無理しちゃだめだよ?」
曜「無理なんてしてないよー。飛び込みの練習に比べたら平気平気!」
千歌「それもそっか!」
機材を担いだ千歌がたたっと駆け出す。
自分もカメラを回収しなければ。帰ったらお風呂に入って、髪を乾かしている間にフォームをチェックして…。
効率的なスケジュールを頭の中で組み立てる。
ここ数年、ずっと行ってきていたことだった。
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