31:名無しNIPPER[saga]
2016/09/14(水) 21:28:23.02 ID:BjprVN+x0
目の前で曜が踊っている。
今まで自分と特訓をしてきた、どの日よりも楽しそうに、魅力的に。
ステップがずれた。-1点。
腕の振りが速い。-0.5点。
そもそも振り付けにない動作。-3点。
もはや意味をなさなくなった採点を無意識に行いながら、しかし目は一瞬たりとも曜から離れることはなかった。
曜の笑顔にどきりとさせられ、伸ばした手足を目で追いかけ、溌剌とした動きに息をのんだ。
もうすぐ曲が終わる。
もっと見ていたい。もっと笑顔を向けられていたい。
だって今の笑顔は、自分が一番好きな曜の笑顔だったから。
曲が終わった。
厚い衣装で汗だくの曜がゆっくりとこっちに歩いてくる。
曜「ね、千歌ちゃん。何点だった?」
千歌「っ!」
点数を思い返す。とてもつけられたものではなかった。
でも。
千歌「100点!100点だよ曜ちゃん…!もうっ!点数なんてつけらんないよ!もうっ!」
曜の胸に飛び込んだ。
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