過去ログ - 【デレマスSS】あなたの温度【藤原肇】
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名無しNIPPER
[sage saga]
2016/09/16(金) 00:01:28.72 ID:k9lsX6G10
真っ赤になりながら伝えたお願いは、あっさり受け入れてもらえた。
「珍しいな、肇がそんな風に甘えてくれるのは。よし、分かった!」
お盆に乗せたおかゆをレンゲで軽くかき混ぜてくれるPさん。
お願いをきいてもらえるのはとても嬉しい。
でも、もう少し照れたりしてくれもいいんじゃないかな。
「ん、まだちょっと熱いかな…フー、フー、よし。ほら、あーん」
「あ、あーん」
う、嬉し恥ずかしい…というかすっごく恥ずかしいこれ…!
寮母さん特製のおかゆなのに、全く味がわからない…
「旨いか?いやぁ、なんだか懐かしいなこれ。妹が風邪ひいた時を思い出すわ」
「モグモグ…ックン。妹さん、ですか?」
「ああ、妹がいるんだが、小さいころは体が弱くてな、よくこうやって食べさせてあげていたんだよ」
…ふーん…妹…妹扱いでしたか…
「それじゃあ私もPさんのことは“兄さん”とお呼びしましょうか?」
「え!?」
「“兄上”?“兄様”?それとも…“おにいちゃん”でしょうか?」
「…やめてくれ、いけないことをしている気分になってくる…」
「えー、どうしてですか、お・に・い・ちゃん?」
赤くなるPさんの姿にちょっぴり満足感を覚える。
残りのおかゆはとても美味しかった。
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