20: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/09/19(月) 04:27:12.34 ID:HqDa8c2f0
DJフレンドの下に、最近では馴染みになりつつある行商達の姿があった。西村が交渉役として立ち、いくつか必要なものをトレードしている。
その交渉がひと段落終えた頃、装甲車の中を西村はふと見ると、ドラム缶が積まれているのが見えた。油の取り扱いもあるのかと質問し、返ってきたのは必要なお客様がいらっしゃるというだけの回答だった。
「ほほー、自分ら以外でお仕事されよるところがあるんですなー」
詳しくは聞けなかったが、どうやら行商にとってのお得意先はそれなりにある様子だった。装甲車で遠方を行き来する彼等に、そういう相手がいても不思議ではない。それに、自分達が貨幣として渡している物資が、他のところで必要なものかもしれない。
古来より人間がやり取りしている根幹の様な商売を、彼等は続けている。その目的は西村には分らなかったが、自分達にありがたいことは変わりなかった。
再び去っていく彼らを見守ってから、西村は交換した物資を隠れアジトに運び出した。
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