811: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/02/23(木) 01:17:58.03 ID:qVxCYfX90
放浪者とフェアリーは今後の為の移動経路の確保を進めている。いつも任務を行っている都市から離れ、郊外での任務は彼が1人で放浪してた時代を思い起こさせる。あの頃はまだ、ゾンビも活発だったのと、1人ゆえにゆっくり休める機会も、武装も充実していたとは言えなかった。今こうして、あの頃より余裕を持って任務に従事できているのも、その不足していた部分をメンバーに補って貰っているからだなと、彼は静かに感謝している。
「おにーちゃん、どうしたのー?」
懐かしさに耽っていたのを、何かあったのかとフェアリーが心配そうにのぞき込んできた。何もないというと、彼女は嬉しそうに微笑んで、周囲をくるくると回る。あの頃の自分が超能力者と一緒にいる。なんてことは、欠片も想像する訳がないなと放浪者は思いながr、ウェーブソード・デュエルを持ち直した。
処理はあらかた終わっている。これからするのは探索だが、本格的なものではない。都市の物資は拠点を拡張するにあたり、大体のものは回収しているが、遠征時に関しては本当に必要な物に限ってしか回収していない。今後遠征する際に利用する可能性や、拠点に訪れる生存者にも必要な分があれば、その分訪れ易くなると言った考慮ではある。
2人は、コンビニエンスストアに入る。通り沿いにある店だからか、必要になりそうな物資は、大体回収されていた。結局、そういう考慮をしたとして移動に使いやすいところで、物資がある店は大体今はこうなっていることを想像させる。
期待はしていないが、棚の下など潜り込んだ物資はないか確認しながら、店全体を漁る。従業員用の一室も、ほとんど荒らされている。これなら、まだ民家を探索した方が価値があるだろうと思えた時だった。
「…、メモか」
内容自体必要とは思わなかったが、この周辺で活動していた生存者らしい記録。一応の参考として、放浪者は確保した。
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