過去ログ - これから日記を書く 6冊目
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834: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/02/25(土) 02:47:58.41 ID:GVVdA5lP0
次々と運ばれるBAPに関する部品や設備、EVEはその運搬役として活動をしていた。活動が無くなれば、壊れて動かなくなったアンドロイドを観察するように動かず、ジッと見ているという状況は続く。

話しかければ反応し、変な反応を見せないが、そういう状態になっていることに研究所内もAI以降の前に、彼女のそれにトラブルが起きているのではないか。という心配をする者も出てきている。

「はーい、EVE]

「どうされましたか。アリス様」

彼女の稼働自体はかなり長時間も可能だが、山中より定期的にスリープ状態になり情報の最適化が必要と共有がきている。アリスはその為に、スリープ状態に移行するよう言うが、その必要はないとEVEから返ってきた。

なんであれば、指示というか、入力された命令は従うのが機械というものだ。拒否をしたということは、EVEなりにそれが必要かの判断をした、それは自我と捉えていいだろう。

アリスは、やはり驚愕するしかなかった。近未来となったこの世界で、高度なAIは存在しない訳ではない。だがしかし、状況の判断をできるのは機械ではやはり難しい。正否を問わなければ、それができるのは生き物としての特権なのだ。

「(山海沙維さん…、化け物だね)」

彼の天才性を痛感する。EVEを作ったのも、惨劇によって不要になった倫理や法に縛られなくなったからこそだろう。解放された本物は、善悪に縛られなければとんでもないものを作る。WWPを通してそれを見ていたが、山海に比べれば、どこか児戯のようなものだった。


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