過去ログ - これから日記を書く 6冊目
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857: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/02/28(火) 02:40:23.74 ID:+bDnKYmq0
「ふー…」

発電所予定地は畑に隣接した空き地となった。当然重要施設ということもあり、簡単に入り込めないよう周囲を壁で覆う。大掛かりな建築を行えるものはいない為、その壁は掘った穴に木材を突き刺すことで代用することになった。イメージ的には、昔の砦のような壁というところか。

行き来は畑の塀に設置した階段を使う。少々手間だが、拠点内から移動できるということが重要になる。今はまだいいが、この発電所が拠点の心臓部になる可能性が高い。安易に部外者が入れるという状況を割けると無難な移動経路だった。

まだまだソーラーパネルや蓄電池などは予定する量を確保できていないが、少なくとも壁の設置は進められる。パラノイアの件もあるから無茶言えないが、例の北西エリアにある住宅街でソーラーパネルは目撃されている。破損していないかも含めて早めに回収できればいいのだがと、考えながら、蒲谷は自分の肩を叩いた。

「蒲谷、いいか?」

「佐田さん。うん。どうしたかな」

彼からの報告は、地下道へ設置する監視カメラの件。とりあえず、配線は進めていくが、どの位置に設置するのが効率的かの相談だった。

いくつか蒲谷なりに重要になりそうな場所を答えて、まだ参考が必要なら放浪者あたりに聞くのが良いだろうとも伝える。

「ふん、考えておく」

いつも通り自信満々な頑固さで、彼はまた作業に戻っていった。良い人なのだが、あの固い所が誤解を受けるのだろうなと、蒲谷はぼんやりと思った。


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