881:ブレイクタイムでもなく本編に関わりは多分ないと思う幕間 ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/03/07(火) 03:40:41.51 ID:K//zQpaN0
『EVEの学習と解析が全て終わりかつ山海の研究所の情報を持ち返り、研究所のアンドロイド技術がMAXになって、更に技術者の頭数揃い、その技能もMAXで、物資も潤沢で更に発電施設も開放して整備施設を高品質なものを建設できれば多分できる』
首都東京、そこは今でもゾンビがたくさん存在する地であり、もはや未開の地と呼べる土地になった。死の匂いが充満する土地には、未発見の変異体も存在するとも考えられ、誰も踏み入れようとはしない。
「第一機兵隊から第四機兵隊、突撃用意。第一、第二後衛機隊、城壁用意」
額に∵の形でダイオードが光る女性が、部隊の指揮を執っている。突入先は東京は八王子市、彼等の部隊の目的はこの場所を足がかりとして、東京をゾンビから解放すること。途方もなく長く、困難を想像させる任務だが、部隊は刻まれた意志に迷いはないように、一糸乱れぬ活動を開始した。
女性も武装、というべきか。大型で長方形で光沢のある鉄製の盾を両手に持っている。全隊より準備完了を受け取り、女性の命令を待つだけの状況だ。
目の前にあるのは、人類の敵となってしまったゾンビ達がうごめく姿。女性は思っていた、自分達が同じ状態に陥ることはない。しかし、それでも同様に敵になってしまうのではないかという細やかな危惧。
『マスター、ご命令を』
「待ちなさい」
自分達が尖兵を務める理由は女性は理解していた。その上で、仲間に犠牲が出る可能性がある命令を下すべきか、逡巡している。その権限が自分にはあるのかという疑問。事ここに至っても、解を見出すことはできていなかった。
「全隊に問います。私の命令に、従えますか」
『畏まりました。マイマスター』
淀みなくすべてが女性に答えた。それならば迷ってはいけない。
「進撃を開始せよ」
『了解!』
イージス隊は突撃を開始し、指揮官であるEVEも、アンドロイド達と同様に突撃を開始する。
今のままで、アンドロイド達に犠牲が出る可能性があるなら、己がその牙の盾になればいい。自分の師と言える放浪者の戦いざまを見てきたEVEは、そう解を出した。
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