過去ログ - これから日記を書く 6冊目
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922: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/03(月) 03:34:39.38 ID:8PmvlG5b0
「兵士を見たのかい?」

ミーナと西村の報告に、フレンドは顔をしかめて考え込んだ。この状況下で活動している兵士と言えば、WWPの兵士か、井門や千護のような元防衛軍の人間となる。が、高い確率でWWP傘下の人間と考えるのが妥当なラインだった。

そうなってくると、WWPが何の理由でこの地域を調べて回っているのか。それが問題になってくる。WWPに関する情報を統合すると、彼等は多種多様化したプロジェクトの収集に動いている。そう考えていた。つまり、この隠れアジトがある工場周囲にプロジェクト関連のものが眠っている可能性がある。

「4、5人ぐらいだったから、たまたま通った。なんて思いてえんだけどさ」

「もしかしはると、自分らを探しにきよったとか?」

それもまた、否定できないことだった。WWPに関することは、可能な限り避けてラジオ放送を行っている。としても、彼等にとって厄介な判断している情報を、それと知らずに流している可能性はある。

実のところ、ヴァルキリーミラージュの2人が行っているミネルバトークは、わざと眉唾ものとしてWWP関連と思われる情報の一部を流す試験的な運用も――この間の空飛ぶ人はただの偶然だったが――含んでいた。もしかすればその中に原因となったものがあった可能性は高い。

「何かできればいいけど、自分達だけで戦える相手じゃないからね…」

それに、倒すことができたとしても人数からして偵察といった任務に就いていると想像ができる。仮にトラブルが起きたとすれば、本隊のようなものがここにきて、より危険に陥る可能性も高まってしまう。

現状は、相変わらず基本隠れてやり過ごすしかない状況だったが。

「……できればここに来たはっきりとした理由。それがわかればね」

対処のしようがあるとするなら、それを確認するしか残されていなかった。


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