過去ログ - モバP「こんな日に」神谷奈緒「こんな日だから」
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141: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:49:19.67 ID:Fc/J9E+p0


二人の姿を見送って、男は毒づく。

「ち、ちくしょう! あのアマっ! どうにかしてやるっ」
以下略



142: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:50:04.47 ID:Fc/J9E+p0


次の瞬間、猛烈な風が一瞬にして渦をつくり、周囲の物を弾き飛ばし始める。
男もまた、その物たちの一部でしかなかった。

以下略



143: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:51:18.68 ID:Fc/J9E+p0


  ***


以下略



144: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:51:44.06 ID:Fc/J9E+p0


「でも、どうしてここに?」尋ねる奈緒。

「一度、事務所に帰ったのよ。そしたら、頼子が一人で留守番しててね。
以下略



145: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:52:27.40 ID:Fc/J9E+p0


「頼子の話から、だいたいアタリをつけてきたけど、無事に合流できてよかったわ」

「ありがとう、ヘレンさん。本当に助かったよ」
以下略



146: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:53:10.39 ID:Fc/J9E+p0


なんとなく見覚えのある街並みになってきた。
ただし、恐ろしいぐらいに人はおらず、
中目黒、代官山の大渋滞が嘘みたいに車もない。
以下略



147: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:54:19.29 ID:Fc/J9E+p0


後ろから地鳴りのような音が迫る。
振り返る奈緒とヘレンが見たのは、先ほどまでに見てきた中でも最も巨大な渦であった。

以下略



148: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:55:06.41 ID:Fc/J9E+p0


「どうして、どうして……こんな」

「この道を真っ直ぐ走れば、渋谷駅の忠犬ハチの前に出るわ。先に行きなさい、奈緒」
以下略



149: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:56:04.71 ID:Fc/J9E+p0


「さぁ、これをあげるわ」

そう言って、ヘレンは先ほどまで差していた傘を奈緒に渡す。
以下略



150: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:57:30.09 ID:Fc/J9E+p0


「奈緒、貴女……気づいてないの?
 ――まぁ、いいわ。ここは私が引き受ける。
 だから、貴女は行きなさい、プロデューサーのもとに」
以下略



151: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:58:03.07 ID:Fc/J9E+p0


「嵐の中、傘を差さずに輝く人間がいてもいい。
 自由とは、そういうことよ。さぁ、行きなさい、奈緒ッ!」

以下略



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