過去ログ - モバP「こんな日に」神谷奈緒「こんな日だから」
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146: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:53:10.39 ID:Fc/J9E+p0


なんとなく見覚えのある街並みになってきた。
ただし、恐ろしいぐらいに人はおらず、
中目黒、代官山の大渋滞が嘘みたいに車もない。
以下略



147: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:54:19.29 ID:Fc/J9E+p0


後ろから地鳴りのような音が迫る。
振り返る奈緒とヘレンが見たのは、先ほどまでに見てきた中でも最も巨大な渦であった。

以下略



148: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:55:06.41 ID:Fc/J9E+p0


「どうして、どうして……こんな」

「この道を真っ直ぐ走れば、渋谷駅の忠犬ハチの前に出るわ。先に行きなさい、奈緒」
以下略



149: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:56:04.71 ID:Fc/J9E+p0


「さぁ、これをあげるわ」

そう言って、ヘレンは先ほどまで差していた傘を奈緒に渡す。
以下略



150: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:57:30.09 ID:Fc/J9E+p0


「奈緒、貴女……気づいてないの?
 ――まぁ、いいわ。ここは私が引き受ける。
 だから、貴女は行きなさい、プロデューサーのもとに」
以下略



151: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:58:03.07 ID:Fc/J9E+p0


「嵐の中、傘を差さずに輝く人間がいてもいい。
 自由とは、そういうことよ。さぁ、行きなさい、奈緒ッ!」

以下略



152: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:58:56.97 ID:Fc/J9E+p0


  ***


以下略



153: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 22:59:58.21 ID:Fc/J9E+p0


事務所が心配である。事務所のみんなも心配である。
特にプロデューサーを迎えに外に出た奈緒のことが気になっていた。

以下略



154: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 23:00:45.63 ID:Fc/J9E+p0


プロデューサーは渋谷の街で雨宿りをしながら思う。

つくづく自分は雨男だな、と。にもかかわらず、昔から傘を忘れる。今日だってそうだ。
以下略



155: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 23:01:27.06 ID:Fc/J9E+p0


しょっちゅう傘を忘れるものだから、よく担当アイドルたちが届けに来てくれる。
特に、奈緒はその回数が多かった。

以下略



156: ◆NsCH.Z2QB2[sage saga]
2016/09/16(金) 23:02:10.33 ID:Fc/J9E+p0


プロデューサーは後悔していた。
その可能性に思い至らずに、映画館に入ってしまったことを。
バカ正直に、「おっ、ちょっと映画観たいな」に従ってしまった自分を。
以下略



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