過去ログ - 神谷奈緒「プレゼント」 -SS速報VIP

過去ログ - 神谷奈緒「プレゼント」

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4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:40:32.85 ID:FqeO3Lu00
「あ、そうだ。はい、これプレゼント」

　凛と一通りじゃれ合って気が済んだのだろう。加蓮は自分のバッグから包装紙に包まれた小さな箱を取り出した。

「ありがとな！　開けても良いか？」

以下略

5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:41:07.76 ID:FqeO3Lu00
「その前に、次は私のプレゼント受け取ってよ」

　あたしがお願いしようと口を開きかけると、今度は凛が手に持った箱をあたしに差し出してきた。

「凛もありがとな！　開けるぞ？」

以下略

6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:41:34.90 ID:FqeO3Lu00
「じゃあ凛からのプレゼントも終わったことだし、ネイルしてあげる」

「ああ、頼むよ」

　先ほどからうずうずしていたのだろう、加蓮は自分のポーチから様々な道具を取り出して準備をしていた。

以下略

7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:42:16.49 ID:FqeO3Lu00
　ケーキも食べ終え、いつものように談笑していると、ふいに携帯が振動し始めた。

「ちょっと、ごめん」

　一言断りを入れてから携帯を確認すると、画面には『プロデューサー』と表示されていた、

以下略

8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:42:54.78 ID:FqeO3Lu00
　電話を見るのをやめて顔を上げてみると、そこにはおもちゃを見つけた子供の目をした凛と加蓮が居た。

「よかったね、奈緒。プロデューサーからもお祝いしてもらえて」

「うんうん。今日はPさんに会えないから奈緒は寂しかっただろうし」

以下略

9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:43:45.90 ID:FqeO3Lu00
「んー……？」

　そろそろ良い時間になってきたので、そろそろ解散するかって時に、二人から忘れていたとわざとらしい態度で茶封筒を手渡された。

　なんでもプロデューサーからだそうだ。

以下略

10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:44:23.26 ID:FqeO3Lu00
「いやいや……、なわけないって……」

　二人から、ではなく、プロデューサーかと言われた渡された鍵。

　この可能性を試すために、あたしは普段乗っている電車とは違う電車に乗ってここまで来てしまった。

以下略

11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:45:35.88 ID:FqeO3Lu00
「……Pさん？」

　声をかけながら部屋の奥に進むと、そこはベッドと机と棚が一つだけ置いてある部屋でPさんは何処にも居なかった。

「だ、だよなー！　だって出張って言ってたもんな！」

以下略

12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:46:06.85 ID:FqeO3Lu00
「ちゃんと帰ってるのかな……」

　ふとした疑問が頭をよぎる。Pさんはいつも事務所に居て、あたし達が来るとおはようと出迎えてくれ、帰る時にはお疲れ様とねぎらいの言葉をかけてくれる。

　いつも朝早くから夜遅くまで。ほとんど休んでいるところを見たことがない。

以下略

13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:46:55.74 ID:FqeO3Lu00
「……！　……お！　奈緒！」

「んん……？」

　あたしを呼ぶ声がする。よく聞き慣れた声があたしを呼んでいる。

以下略

14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 22:47:36.25 ID:FqeO3Lu00
「絶望してるとこ悪いが。お前、どうやって入ったんだ？」

　……どうやら両親に怒られる前にPさんに怒られなければいけないみたいだ。

「……ごめんなさい。凛と加蓮に貰った鍵で……」

以下略

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