過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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22: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/09/17(土) 17:07:57.02 ID:xta4dzyIo

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 会場に入るとそこには何食わぬ顔で偽名を使った自己紹介をしている菫の姿。

 本人はすごく楽しそうだ……。

 すでに去年を思い出して心が折れそうになっているが、なんとか奮い立たせる。


 「お、透華じゃないか。

  久しぶりだな」

 「お、お久しぶりですわね、弘世菫!」

 「?

  ああ、すまない。旧姓で呼ばれると戸惑ってしまうんだ。

  あはは、いつまでたっても新婚気分ですまない」


 なにを いっているのか わからない

 すでに折れかけている心を奮い立たせようとするが、菫は幸せそうに微笑みながら近づいてくる。


 「ど、どうした?

  体調が悪いならば人を呼ぼうか?」

 「いえ、施しは無用!

  ところで須賀菫とはどういうことで?

  いつの間にか婚約されたのですか?」

 「ああ、私の脳内で告白してな。

  昔から両思いだったことが判明したから、晴れて婚約したということだ」

 「自分で脳内って言っていますわよ!?」


 そう、これだ。

 弘世菫は重度の妄想好きで、妄想モードに入っているときは話が通じない。

 もっとも、菫が妄想モードに入っていない時を透華は見たことがないのだが……。

 全てハギヨシに調べてもらった結論である。


 「それでそこで旦那さまが言ったんだ。

  『菫、お前は縄で縛って尻を叩くとよく鳴くんだよ……』って」

 「DVじゃありませんの!?」

 「何を言う。

  これも一つの愛の姿だ。

  妻である私が旦那さまのことを許容しているならば何の問題もない」

 「それ、典型的なDVを受けている女性の言い分ですわよ……」


 気づけば去年のようにツッコミを入れてしまっている。

 脳内ならば好きにしろ、と放置できないのが透華の悩みだった。



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