過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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530: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/11/11(金) 01:44:47.13 ID:4zXbpoyPo

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 「ったく須賀はさー。

  そんないろんなサークルに手ェ出してると忙しいだろ」

 「別に本格的に入部してるわけじゃないぜ。

  体験入部だよ。どこも楽しそうでさ」

 「いろんなところから声がかかってるんだろ?

  可愛い子いた?」

 「えー、高校で目が肥えちゃったからなー。

  これと言った人は……」

 「ったく、いつまでも失恋を引きずってんじゃねーぞヘタレ」

 「し、失恋なんてしてねーし!?」


 後ろの席の会話がうるさい。

 大学の講義は物にもよるが、基本的に座る場所は自由だ。

 しかし毎日繰り返していると自然に定位置が生まれる。

 そんな中、東横桃子は隣の金髪の男子の隣に座ることが多かった。


 「(けっ、リア充が。うるさいっすね)」


 神様の気まぐれだろうか。

 どの授業でも彼の近くに座ることが多い。

 最も、彼の近くに座っていなくても彼は非常に目立つ。

 大学は高校と違い、クラス間での交流はないに等しい。

 積極的に友達を作りに行くか、あるいはサークルが同じでないと話しかけることもない。

 そんな中、『彼』はいつもグループの中心にいた。

 孤独の極地にいる東横桃子とは正反対の存在だ。


 羨ましい。

 妬ましい。

 その目立つ金髪も、高身長も、微妙にいい声なのも、ちょっと顔が整っているのも気に入らない。


 目立つから自然と目に入ってしまうし、近くにいるから声もよく聞こえてしまう。

 そうだ。鬱陶しいから目に入ってしまうんだ。

 近くに座ってしまうのもたまたまだ。他意はない。


 「(……他意はないっすから)」


 ーー例えば、こんな人気者は普段何をしているんだろうとか。

 友達のいない自分にはとてもわからない。

 桃子は一人で時間を潰すのが得意だが(というかそれしかないのだが)、彼はどうしているんだろうとか。

 一人の時間がないのは心苦しいと思うけれど、大丈夫なんだろうかとか。

 そんなことばかり考えるのは、たまたま近くの席に座っているからだ。



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