過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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745: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/12/15(木) 00:53:40.83 ID:noxy7825o

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 「あの金髪の人、とても声を出していますね」


 その試合の中で一際目立つ少年がいた。

 この大会が中学生の大会ならば、自分と同い年だろうか?

 あるいは一つ下くらいならばレギュラーになれるかもしれない。

 彼はこの大会において頭一つ抜けた動きをしていた。

 もちろん動きは荒削りだし、見ていて才能があるなどとは思わない。

 しかし誰よりも走り、誰よりも食らいつき、誰よりも声を出していた。

 それは上手さとは別の部分で彼が目立っていることの証明だった。


 「が、がんばれぇ。京ちゃぁん」


 気づけば隣の女の子が声を出していた。

 とても恥ずかしそうで、顔は真っ赤だ。

 その声だって怒号響くこの場では彼に届くはずもないだろう。


 しかし彼はプレイが落ち着いた時に、彼女に向かってピースを一つして見せた。

 そう言ったパフォーマンスは日本では嫌われると聞いたが、勇気があるみたいだ。


 「彼、すごいですね」

 「ぅひ」

 「あ、いきなり話しかけてしまってすみません。

  私は雀明華と言います」

 「ぁぅ…、宮永咲……です……」


 咲は消え入りそうな声で返事をした。

 どうやらかなりの人見知りらしい。


 「(ミヤナガ?)」


 明華はどこかで聞いたような日本語を頭の中で繰り返した。

 しかし答えが出なかったため、ひとまず思考の外に置いておくとする。


 「今、点差では負けているようですが」

 「ぁぅ……」

 「それでもアレだけ走って声を出すなんて、凄いです」

 「うん、京ちゃんは凄いんです」


 自分の話でない時ならば人見知りが出ないのだろうか。

 あるいは『京ちゃん』に自信があるのだろうか。

 彼女は先ほどの消え入りそうな声ではなく、自信を持って答えた。


 「でもこの時間でこの点差は……」

 「ぅぅ……」


 現実的に見て、とても逆転できる点差ではなかった。



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