過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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838: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/12/31(土) 21:29:08.12 ID:Jqudmmcco

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 【奇妙な三角関係】-単発次元-


 「ぶちょーがね! ぶちょーがね!」

 「はいはい。

  ちゃんと聞いていますよー」


 まるでパタパタと尻尾を振っているようだった。

 幻想の尻尾に惑わされながら、須賀京太郎は鶴田姫子の話を聞いている。

 話の内容は他愛のないーーと言ってしまえば姫子が怒ってしまうのだが、白水哩の武勇伝を語っているのだ。


 「それならよか」

 「ええ。続きを話してくださいよ。

  姫子さんの話、面白いんですよ」


 彼らは現在大学生だ。

 進学した哩を追って同じ大学に行った姫子。

 そして偶然彼女たちと同じ大学に所属していた京太郎。

 特別何かがあったわけではないが、同じサークルと言うことでそれなりに話す関係だった。

 しかし、話が合うのか次第に二人、あるいは三人でいる時間が長くなっていた。

 姫子にしてみれば尊敬する部長の自慢話をいくらでも聞いてくれる、とても良い後輩だと認識していた。

 先輩後輩の仲でなくても、とても良い友達。そう考えていた。


 もっとも、そう感じているのは、姫子だけだったのだが。


 「(この人、本当にかわいいよなァ……)」


 須賀京太郎の方は、下心があってのことだ。

 もともと京太郎は人とコミュニケーションを取るのが得意な方だ。

 高校時代も清澄高校麻雀部で女性部員たちとそれなりに仲良くやれていた自負がある。

 大学の麻雀部に入ってもどの人ともそれなりに仲良くなれた。


 そんな中、もちろん姫子とも多くの話をした。

 京太郎は基本的に相手の話を良く聞くタイプだ。

 相手が宮永咲のような大人しいタイプなら自分で引っ張っていくこともあるのだが、相手に合わせて行動できる。

 相手が気持ちよく話すことができる。それが仲良くなる秘訣だと考えている。


 しかし、姫子にとっての気持ちの良い話とはーー


 「そいで、部長がな?

  『楽しいよ、おいで!』なんて言ってーー」

 「哩さんにそんな一面があるなんて意外ですね。

  すごくクールなイメージがありましたよ」

 「そんなことなか!

  部長ばかわいい!」


 そう、姫子にとって一番楽しい話は白水哩の話である。



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