過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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946: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2017/01/12(木) 19:28:54.34 ID:bLxaTMkeo

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 【感動の再会…?】-単発次元・続き-


 雀明華は乙女のような恋をしている。

 三年前、彼女が臨海女子への留学を決めることになった出来事だ。

 長野のハンドボールを見て、格好いい姿に一目惚れ。

 それだけの話なのだが、彼女はそこで停滞してしまっている。

 次の年には臨海女子に入学した明華だったが、留学とは思いの外神経をすり減らすものであった。

 確かに臨海女子は留学生が多くを占めている。自分だけと言った疎外感はない。

 しかしそれは同時に『全てのクラスメイトが敵』ということを指す。

 すでに世界戦で戦っていた彼女によって、その程度で折れる心は持っていない。

 でも、気づいた頃には心の中に少しずつ膿が溜まっていく。

 麻雀も疎かにできず、風土の違いにもストレスを感じ、強豪たちとしのぎを削る。

 とてもじゃないが恋愛ごとに現を抜かしている暇はなかったのだ。


 しかしそんな明華の心情とは裏腹に無情に月日は進んでいく。

 もう一度、『彼』が中学三年生になった大会を見に行こうと誓ったまでは良かったもののーー


 「結局、見れませんでした」


 大きなため息を吐く。ジャパニーズ『憂鬱』というやつだろうか。

 しかも当時は日本の地名もよく覚えていなかったので、行った場所が『長野』ということくらいしかわからない。

 さらにどの中学かなんて覚えているはずもない。

 まさに『あなたしか見えていません』状態だったのだから。

 そうなれば再会も絶望的か、などと考えてしまうのも無理はないわけで。


 「どうすればいいんでしょう」

 「どうしたんでスカ?」

 「メグちゃん?」


 振り返るとそこには彼女の友人でありライバルのメガン・ダヴァンが立っていた。

 明華より大きな身長を持つメガンに対して明華は大きく見上げる形となる。


 「あっ……」

 「?」

 「そう、確かこのくらいでした」

 「何の話でスカ?」


 何か納得が行ったように頷く明華。

 その頬はどことなく赤らみが指している。

 今来たばかりのメガンには何が何だかわからない。



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