過去ログ - 【艦これ】 山城 「認めます……幸せだわ……」
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492: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:27:06.68 ID:2HddLpKbo


提督がカヌーの手入れをしているのを眺めながらおしゃべりをする。

静かで穏やかな時間。
以下略



493: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:27:54.08 ID:2HddLpKbo


山城 「でも、本当に大したことじゃないんです。前々から抱えていた不安や悩みは本当に解消されて……。今は、誰でも持っているようなささやかな不安ぐらいです」

提督 「というと?」
以下略



494: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:29:45.45 ID:2HddLpKbo


提督 「んとさ山城。前に俺の夢の話したのおぼえてるか?」


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495: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:31:23.50 ID:2HddLpKbo


提督 「前にも話したと思うけど、最初はさ、趣味のカヤックを自作するつもりだったんだよ。一人用の小さくて軽い船な。すごく簡単に操船できて速度もでる。だけどな、材料を探してたら大量の巨木を見つけてさ。ああ、これがミクロネシアンカヌーの材料なんだ……って思ったら、どうしても古代のカヌーを作りたくなってな。それでこいつを作ったんだ」

山城 「そっか……そのカヌーは提督のロマンなんですね」
以下略



496: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:33:16.32 ID:2HddLpKbo


山城 「そうですね。わたしなんかじゃ想像もつかないですけど」

提督 「だよなー。だからさ、俺はこの戦いが終わって海が平和になったら、ここで先達たちが実現していた古代の船と航海を再現して外洋に出てみたいってわけだ。これが俺の夢な」
以下略



497: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:33:43.02 ID:2HddLpKbo

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提督 「戦いが終わって平和になったら、今度は俺の夢に付き合ってくれ。俺かきみが死ぬまで……ずっと一緒にさ」
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498: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:34:09.19 ID:2HddLpKbo


これは……これは……提督のプロポーズであり……覚悟の言葉。

涙が……溢れて……流れているのが分かった。艦娘として転生してからずっと抱えていた何かが涙とともに流れ落ちていくような……そんな気がした。その何かがあまりにも大きくて……涙はいつまでも止まらなかった。
以下略



499: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:35:04.05 ID:2HddLpKbo


わたしが……ううん、艦娘ならみんな、きっと一度は考えたことがあるであろう不安がある。

見ないようにして、逃げ続けていること。
以下略



500: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:36:05.89 ID:2HddLpKbo


提督 「山城……」


以下略



501: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:36:38.63 ID:2HddLpKbo


……こうしてわたしは、艦娘として生まれた運命も乗り越えて幸せを掴んだ。

もちろん未来はどうなるかわからない。どちらかが死んでしまったり消えてしまったり。わたし達ではどうすることもできないこともあるかもしれない。
以下略



502: ◆8sA8xtnAbg[saga]
2016/12/03(土) 00:45:09.04 ID:2HddLpKbo

長く長くなってしまった話に最後までお付き合い頂いてありがとうございました。以上で完結となります。
結局、2ヶ月半もかかってしまいました。

山城のお話はずっと書きたくて、お話の骨子は一年以上前からできていました。でもどうしても納得の行く形にならず、数回分を書いてはボツにする、という感じで本当に難産でした。
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