過去ログ - 前川みくと話せた猫の話。
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11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 18:28:01.19 ID:RBrPvO4M0
「……ぐすっ」

 みくが泣いている。

 その隣に、ミケがいた。みくに寄り添うようにして、ミケはみくの隣にいた。

「にゃあ」

 ミケが鳴く。

「……ごめんな、ミケちゃん。みく、ミケちゃんが何言ってるか、わからへん……」

 そう言って、みくはまた涙を流す。

 ミケの気持ち。

 それは、みくには伝わらない。

 どうすれば伝えることができるのか。

 どうすればみくはまたミケと話すことができるようになるのか。

 みくはそれを考えて、考えて……でも、答えは出なくて、泣いている。

 もちろん、店主にもそれはわからない。そもそも、みくとミケが『話せていた』ということも、彼女は比喩のようなものだと考えていたのだ。みくはミケの気持ちがわかる。だが、それがどういうことなのかまではわかっていなかった。

 みくにも店主にも、どうすればいいのかわからなかった。



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