過去ログ - 瀬名詩織「海沿いにて」 -SS速報VIP

過去ログ - 瀬名詩織「海沿いにて」

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:13:55.63 ID:tR4Ne5Dx0
「海が…聞こえるわ……」

私の声は海沿いを走る車の窓から流れ出て、海風に溶けた。

窓から見える海は日の光を反射して輝いていた。

以下略

3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:14:41.93 ID:tR4Ne5Dx0
「ええ…海風も…潮騒も…教えてくれているわ。美しい海は…美しい歌を聴かせてくれるのよ…」

「…そうか」

モバPさんは左手を後頭部に当てた。これは照れ隠しをする時の癖。

以下略

4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:16:13.17 ID:tR4Ne5Dx0
「事あるごとに人の髪をネタにしやがって！いいか、俺は禿げてるんじゃァない！ただ生え際がちょっとアレなだけで……」

「こんぶ……食べる…？」

私はハンドバッグから昆布菓子を取り出す。誰もが知っている(と私は思っている)赤い箱入りのアレだ。

以下略

5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:16:58.43 ID:tR4Ne5Dx0
「詳しいのね」

「調べたり試したりしたからな！……あっ！」

「ふふ…」

以下略

6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:17:54.45 ID:tR4Ne5Dx0
「信じてスカウトした海の似合う幻想的なアイドルが……」

「人は変わるもの……そうでしょう？それで……？」

「…くれ」

以下略

7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:19:26.75 ID:tR4Ne5Dx0
「ん……サンキュ」

「どういたしまして」

「なんかこれ偶に食べたくなるんだよ」

以下略

8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:20:14.13 ID:tR4Ne5Dx0
「少し…車を止めない…？」

「接続詞の使い方が微妙におかしくないか？」

モバPさんはバックミラー越しに私が取り出した物を見ると言った。

以下略

9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:21:06.04 ID:tR4Ne5Dx0
「分かったよ、誤魔化されてやる！」

「ふふ…」

私はモバPさんといるうちに…少しだけ「ずるさ」と言うものを覚えた。

以下略

10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:21:45.16 ID:tR4Ne5Dx0
-------------------------------------------------

そこは静かな海岸だった。

「はい」

以下略

11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:22:52.83 ID:tR4Ne5Dx0
モバP「こうして詩織の白くて綺麗な指を見ているとおわあっ？！」

あ…ついコップを持っていた手を離してしまった…

モバP「っぶな！おっとっとぉ…」

以下略

12:>>11訂正[saga]
2016/09/17(土) 21:23:52.96 ID:tR4Ne5Dx0
「こうして詩織の白くて綺麗な指を見ているとおわあっ？！」

あ…ついコップを持っていた手を離してしまった…

「っぶな！.コップを落とすところだった…」

以下略

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