過去ログ - 瀬名詩織「海沿いにて」 -SS速報VIP

過去ログ - 瀬名詩織「海沿いにて」

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7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:19:26.75 ID:tR4Ne5Dx0
「ん……サンキュ」

「どういたしまして」

「なんかこれ偶に食べたくなるんだよ」

8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:20:14.13 ID:tR4Ne5Dx0
「少し…車を止めない…？」

「接続詞の使い方が微妙におかしくないか？」

モバPさんはバックミラー越しに私が取り出した物を見ると言った。

9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:21:06.04 ID:tR4Ne5Dx0
「分かったよ、誤魔化されてやる！」

「ふふ…」

私はモバPさんといるうちに…少しだけ「ずるさ」と言うものを覚えた。

10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:21:45.16 ID:tR4Ne5Dx0
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そこは静かな海岸だった。

「はい」

11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:22:52.83 ID:tR4Ne5Dx0
モバP「こうして詩織の白くて綺麗な指を見ているとおわあっ？！」

あ…ついコップを持っていた手を離してしまった…

モバP「っぶな！おっとっとぉ…」

12:>>11訂正[saga]
2016/09/17(土) 21:23:52.96 ID:tR4Ne5Dx0
「こうして詩織の白くて綺麗な指を見ているとおわあっ？！」

あ…ついコップを持っていた手を離してしまった…

「っぶな！.コップを落とすところだった…」

13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:24:29.00 ID:tR4Ne5Dx0
私は「ずるく」なった。
それでもやっぱりモバPさんの「ずるさ」には敵わない。

肌が白いからすぐに分かるといつも言われる。

14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:25:02.80 ID:tR4Ne5Dx0
「照れて……」

「あっ…！」

こうなったら一か八か…私は声を上げて海を指差した。

15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:25:54.73 ID:tR4Ne5Dx0
「NOOOOOOOO！！」

モバPさんの声が海に響いた。

「お、おまっ…！おまっ…！」

16:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:26:38.54 ID:tR4Ne5Dx0
「はぁ……もう本当…詩織は……変わったな」

モバPさんは大きなため息を吐いた。

「出会った時とはまるっきりの別人だ…」

17:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 21:27:20.52 ID:tR4Ne5Dx0
「逆…？」

どんな答えが返ってくるかは分かっているけど…モバPさんの口から聞きたくて。

「よく笑うようになった詩織を魅力的だと思わない男がいるもんかよ」

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