過去ログ - 新田美波「上書く口付け」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/17(土) 21:42:40.03 ID:CHRKUnfE0
「……蘭子ちゃん……アーニャちゃん……」

「レッスンを真剣に頑張って……大きなライブを大成功で飾って……シンデレラへまた一歩近付いて……そうして、プロデューサーさんに褒められて。三人で感極まって……あんなに深く、あんなに熱い抱擁まで交わして……」

「あの二人を受け入れた……受け入れて受け止めて、そうして優しく抱き締めた……あの二人を包んだ、あの二人を抱いてあの二人に抱かれた、あの二人へ贈られたここ、プロデューサーさんの……」


 優しく、けれど同時に濡れた欲望の色を滲ませながら撫でて。つんつん、とつつき。くにくに、と弄り。ぎゅっぎゅ、と摘まむ。プロデューサーさんの胸を、胸元を、想いを尽くして愛撫する。

 跡は付けないように――今はまだ、付けないように。

 後で刻むそのときのために今はまだ、汚れのない真白のまま。後で――進んで上って至って、恋しく愛おしいプロデューサーさんの唇へまで至って、その後。至って、それから下るとき。プロデューサーさんの半身を上ってきたように、今度はプロデューサーさんの半身その反対を下っていくとき。そのときのため、そのとき存分に跡を――私の証を、口付けの印を、愛の約束を落とすため。そのために今はまだ、優しく。

 注ぐ。染み込ませ、溶かしていく。

 私を、新田美波を、プロデューサーさんの中へと注いでいく。

 プロデューサーさんを、私のプロデューサーさんへと、塗り替え染め尽くし上書いていく。


(……硬い)

(硬い胸板)

(男の人の硬くて、逞しい)

(大きな胸)

(触れているだけで、その温もりだけで、こんなにも安心させてくれる)

(硬い、大きな、愛おしい……)

(……ふふ)

(硬い。……硬い、胸板)

(硬い……硬くなった、プロデューサーさん)

(愛おしい……ふふ、愛おしい……)


 後でたくさん口付けてあげますからね。と、そう囁いて。唇へ触れた首筋が熱を持つのを感じて確かめながら、そこへ口付けるのは止めずに繰り返しつつ、口付けながらの囁きを漏らして。

 それから、そうしながら愛する。

 何度も何度も幾重にも繰り返し触れる唇で。

 這わせ添わせて弄り回す悪戯な手で。

 潰れるくらいに押し付けてむにむに悩ましく擦り付ける胸で。

 肌蹴させた素肌に肌蹴た素肌を乗せて重ね合わせるお腹で。

 絶対に解けず別れなんてしないよう深く根を張り絡めた両の足で。

 私で、私の全身で、私のすべてで大好きを伝える。

 プロデューサーさんを愛する。


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