過去ログ - 白坂小梅「笑うDJ」
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37:名無しNIPPER[saga]
2016/09/17(土) 22:20:38.42 ID:Sa18P+fH0

「俺さ、アイドルの、小梅ちゃんのプロデューサーで良かったよ」

「そ、そう……? えへへ……嬉しいな……」

 揺れることのない一升瓶を、俺は大事にブースの片隅に並べた。
 俺と小梅ちゃんの好きなものが集まったこの空間に、また一つものが増える。

 スタッフも居ない、二人きりのブースで、小梅ちゃんはたまに何処かに小さくお辞儀をする。

 二人きりのはずのブースは、きっと小梅ちゃんの好きな人たちでいっぱいなのだ。

「こ、これから……よろしくお願いします!」

 キューを出す前、彼女は珍しく、大きな声で、まるで決意表明みたいにそう言った。
 一升瓶が、お辞儀するみたいに小さく揺れた。


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