4:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 23:19:10.68 ID:9M+wcZEp0
アイシア「う〜ん。いい風ですね。いつもこれくらいなら過ごしやすいんですけどね。」
純一 「同感だ。日本の夏は暑すぎる。」
さくら 「でも、暑くない夏なんて情緒がないよ。」
純一 「その情緒のために日本中で多くの電気代がかかってる。」
アイシア「純一は面倒くさがりの癖に理屈っぽいのがダメですね」
さくら 「ダメだよね。もっと素直な気持ちで夏を愛すべきだよ。純一君。」
ほら見ろ。一言言っただけなのに二言三言になって返ってきた。しかもなぜか同意した筈のアイシアにまで言い返された。納得がいかん。
そんなことを言い合いながら3人夜の島をぶらつく。真っ暗な海を見れば漁船の灯りだろう光がぽつぽつ点在していてまるで空に浮かぶ星を思わせた。
あそこで何かの漁をしているのだろう。当たり前だがその光の下には船があり”誰か”がいる。星の光は・・少し違う。
今見ている光も、気が遠くなうような遠い過去の光であり、もしかしたらもうその星はないのかもしれない。
もしかしたら人がいなくなっても変わらずに一万年、十万年と輝き続けるのかもしれない。
と、センチなことを少し考えていたがふと最近考えていたことを思い出した。
純一 「なぁ、また今度どこか皆を誘って旅行にいくか? もうすぐ学生たちも夏休みだろ」
アイシア「良いですね。私またキャンプに行きたいです。キャンプにバーベキュー!」
さくら 「うんうん。ぼくも賛成。なら皆に連絡取らないとね。予定ある人もいると思うし。」
純一 「そうだな。清隆たちならある程度都合は利くと思うけど。さくら頼めるか?」
さくら 「了解っす。義之君たちにはどうしようか。」
純一 「俺から義之君に聞いてみるよ。今年は音姫もいけると思うし。」
アイシア「皆でいけると良いな〜。楽しみです。」
月日は決して待ってはくれない。人はただ流れる時の中で生きるしかない。望む結果になろうと不本意な結果になろうと。
だから大切な人の側に居続けることが出来たのなら上々なのだろう。たくさんの良い思い出を作り共有し、未来を紡ぎ続ける。
どうしようもなくかったるいことだけどその努力はし続けようと思う。それで目の前の人たちの笑顔が見られれば充分。
それは、・・それがおれが移ろう時の中で一人長く長く歩いて得た真実だった。
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