過去ログ - モバP「人類は今、週末を迎える…」
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1: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 01:20:41.62 ID:iMa1eE1s0
※幸子SSです、飛鳥くんとrrrルァンコは出ませんごめんね


先週のモバP
モバP「何もかもが嫌になって」
ex14.vip2ch.com

同じモバPの設定ですが、特に読む必要はありません。テイストも違います。



SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 01:28:42.03 ID:iMa1eE1s0
「………」カタカタカタ…

窓の外は街の光だけが煌々と輝き、既に太陽は地球の裏側へ回っている。

電球に照らされた部屋の真ん中、小さな閉ざされた部屋の真ん中でキーボードを叩く。
以下略



3: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 01:34:49.30 ID:iMa1eE1s0
「ああ、もうすぐ終わる…そうすりゃ休日だからな」

「ふ〜ん…明日の予定はもう決まってるんですか?」

この部屋には自分しかいないと思っていたため少し驚いたが、元々そんなにリアクションを示す正確でもないため、何ともなしに声を返す。
以下略



4: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 01:44:20.15 ID:iMa1eE1s0
「何でって…プロデューサーさんを待ってたに決まってるじゃないですか!全くそんなことも分からな痛たたたたたた!?」

サラサラの髪を持つアイドルの頭を掌で締め上げる。確かに何でとは聞いたが下らない理由であることだけは分かった。

「親に連絡は?事務所に許可は?この後家まで帰る手段は?順番に答えろ」ミシミシ
以下略



5: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 01:52:42.40 ID:iMa1eE1s0
「な、何でですか!タクシーくらい1人で乗れます!」

どうやら彼女は、1人でタクシーに乗れない子供だと言われたように感じたらしい。
面倒なので訂正しなくてもいい気もしたが、彼女の性格上訂正しなければさらにゴネるだろうことは容易に予想できた。

以下略



6: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:06:16.84 ID:iMa1eE1s0
「…帰り支度をしろ、輿水」

「は、はい…で、でもタクシーがダメならどうやって…」

「……まぁ、待たせたのは俺だ。送るくらいはしてやる」
以下略



7: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:16:26.07 ID:iMa1eE1s0
車に乗り込み、エンジンを掛ける

「で、何で今日に限ってこんな遅くまで待ってたんだ」

「そ、それは…」
以下略



8: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:23:01.29 ID:iMa1eE1s0
彼女はナルシストだが、傲慢ではない。人が嫌がっていることはしないし、よく周りが見えていて気が効く。

彼女のそういうところは評価しているし、好ましく思っている。

だから、少し驚いた。
以下略



9: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:39:10.51 ID:iMa1eE1s0
「…あの…え、っと…」

彼女の眼が泳ぐ。それは何かを隠そうとしているではなく、何があったのか聞いて欲しい。そんな様子だった。

信号が青になる。
以下略



10: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:47:44.99 ID:iMa1eE1s0
「……コンビニ、寄るか」

「…いいんですか、早く帰りたいんじゃ…」

「お前送ってる時点で変わらないよ」
以下略



11: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:57:19.45 ID:iMa1eE1s0
「…何も聞いてくれないんですね」

缶の中身を啜りながら彼女は言った。

「聞くまでもないからな」
以下略



12: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:06:36.66 ID:iMa1eE1s0
「…お前が何で悩んでるかなんて、聞くまでもない」

「っ……」

彼女の表情が悲しみに歪む。
以下略



13: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:16:23.78 ID:iMa1eE1s0
「まぁ、そこは何でもいいさ。…それで、どうする?」

「…どう、するって…それは…」

彼女は再び目を伏せる。我ながら性格の悪い聞き方だと思う。
以下略



14: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:23:00.29 ID:iMa1eE1s0
「……………」

コーヒーの缶を仰ぎながら、横の少女を横目に見る。

彼女は小さな両手に缶を包み込み、難しい顔をしている。
以下略



15: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:35:57.52 ID:iMa1eE1s0
「…でも…」

「大丈夫だ。人間何やったって案外大丈夫。お前も大丈夫って言ってみろ」

「…大、丈夫…」
以下略



16: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:46:12.79 ID:iMa1eE1s0
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玄関の前で少女を降ろす。当然というか何というか、彼女の面持ちは暗い。
以下略



17: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:57:13.28 ID:iMa1eE1s0
まさか帰るのにこんな道草を食うとは思わなかった。

「あの、プロデューサーさん…ありがとうございました!」

まったく、明日は折角の休みだってのに。
以下略



18: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:58:39.02 ID:iMa1eE1s0
明日休みだとこんな時間まで起きれる
幸せ


おやすみ
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/09/18(日) 12:50:58.69 ID:RN5sYel50

おつー



20:名無しNIPPER[sage]
2016/09/18(日) 17:49:17.03 ID:paKKeeybo

良かった
このタイトルは勿体ない


21:名無しNIPPER[sage]
2016/09/19(月) 20:04:41.48 ID:fwW7/iqyO



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