過去ログ - モバP「人類は今、週末を迎える…」
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6: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:06:16.84 ID:iMa1eE1s0
「…帰り支度をしろ、輿水」

「は、はい…で、でもタクシーがダメならどうやって…」

「……まぁ、待たせたのは俺だ。送るくらいはしてやる」
以下略



7: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:16:26.07 ID:iMa1eE1s0
車に乗り込み、エンジンを掛ける

「で、何で今日に限ってこんな遅くまで待ってたんだ」

「そ、それは…」
以下略



8: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:23:01.29 ID:iMa1eE1s0
彼女はナルシストだが、傲慢ではない。人が嫌がっていることはしないし、よく周りが見えていて気が効く。

彼女のそういうところは評価しているし、好ましく思っている。

だから、少し驚いた。
以下略



9: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:39:10.51 ID:iMa1eE1s0
「…あの…え、っと…」

彼女の眼が泳ぐ。それは何かを隠そうとしているではなく、何があったのか聞いて欲しい。そんな様子だった。

信号が青になる。
以下略



10: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:47:44.99 ID:iMa1eE1s0
「……コンビニ、寄るか」

「…いいんですか、早く帰りたいんじゃ…」

「お前送ってる時点で変わらないよ」
以下略



11: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 02:57:19.45 ID:iMa1eE1s0
「…何も聞いてくれないんですね」

缶の中身を啜りながら彼女は言った。

「聞くまでもないからな」
以下略



12: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:06:36.66 ID:iMa1eE1s0
「…お前が何で悩んでるかなんて、聞くまでもない」

「っ……」

彼女の表情が悲しみに歪む。
以下略



13: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:16:23.78 ID:iMa1eE1s0
「まぁ、そこは何でもいいさ。…それで、どうする?」

「…どう、するって…それは…」

彼女は再び目を伏せる。我ながら性格の悪い聞き方だと思う。
以下略



14: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:23:00.29 ID:iMa1eE1s0
「……………」

コーヒーの缶を仰ぎながら、横の少女を横目に見る。

彼女は小さな両手に缶を包み込み、難しい顔をしている。
以下略



15: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:35:57.52 ID:iMa1eE1s0
「…でも…」

「大丈夫だ。人間何やったって案外大丈夫。お前も大丈夫って言ってみろ」

「…大、丈夫…」
以下略



16: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/18(日) 03:46:12.79 ID:iMa1eE1s0
・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玄関の前で少女を降ろす。当然というか何というか、彼女の面持ちは暗い。
以下略



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