過去ログ - 狐神「おぬしはお人好しじゃのう」 其ノ貮
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682: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:27:45.54 ID:RJRubkLg0
狐神「なんじゃ?」

お祓い師「お前は楽しかったか? 俺と出会ってから今まで」

狐神「ふむ……」
以下略



683: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:28:17.89 ID:RJRubkLg0
お祓い師「それが聞けて安心した」

狐神「それではその問をおぬしにも聞くとしようか」

狐神「おぬしはどうであった? 今日までの日々は有意義なものであったか?」
以下略



684: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:31:48.03 ID:RJRubkLg0
狐神「それは、良かった……」

お祓い師「なんだ、泣いているのか?」

狐神「なっ、泣いておらぬわ! よく見ぬか!」
以下略



685: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:32:36.80 ID:RJRubkLg0
狐神「どうしたのじゃ?」

お祓い師「いや、もういい加減俺たちの時代じゃないんだなって」

狐神「その身体でまだ現役のつもりじゃったのか?」
以下略



686: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:33:15.52 ID:RJRubkLg0
狐神「わしの山の仲間も瞬く間に死んでいった」

狐神「たまたまわしが山の主として化けて出ただけで、場合が違えば百以上も昔にわしも失せていたじゃろう」

お祓い師「そうなっていたら俺とお前が出会うことも無かったか……」
以下略



687: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:34:10.03 ID:RJRubkLg0
狐神「じゃが二度目はわしを助けるために戻ってきてくれた」

お祓い師「……きっかけっていうのは分からないものだな」

狐神「全くじゃ。わしもあの時は目の前の金の亡者とつがいになるとは思ってもおらんかったわい」
以下略



688: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:35:07.99 ID:RJRubkLg0
お祓い師「遺す分は十分にあるからな……」

狐神「うむ……」

お祓い師「…………」
以下略



689: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:36:25.78 ID:RJRubkLg0
狐神「そんなの……わしから礼を言いたいぐらいじゃ……」

狐神「おぬしのお陰でわしは……」

お祓い師「狐神……聞こえているか……」
以下略



690: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:38:25.58 ID:RJRubkLg0


お祓い師「…………愛している。ありがとう…………」


以下略



691: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2017/08/23(水) 22:39:41.82 ID:RJRubkLg0
狐神「……確かに英雄譚に語られる主人公では無かったが……」

狐神「……わしにとっては、おぬしが英雄じゃったよ……」

狐神「……わしの物語では、おぬしが英雄じゃった……」
以下略



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