過去ログ - 理樹「杉並さんと付き合ったら皆から襲われた」
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51:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 23:28:54.89 ID:I1VP9rkW0


理樹(駅の出入り口は2つある。もし誰か居たとして逃げるなら実質、元の道を引き返す1つのルートしかない。そこを塞がれては終わりだ。しかし、今の所人影はない)

理樹「………………」

理樹(行き交う人はサラリーマンや学生ばかり。だが、もしも誰かがいるなら改札に……!)

謙吾「………………」

理樹(いた。切符売り場に、いつもの服装の謙吾が)

謙吾「………………?」

理樹「ッ!」

理樹(動揺して動かないでいると、逆にそれが不自然だったのか謙吾の目に止まってしまったらしい)

謙吾「………………」

理樹(辛そうな目でこちらを見る謙吾)

理樹「謙吾………」

理樹(ゆっくり、ゆっくり近づいてみる。真人はああ言ったが、実際に謙吾が僕らを襲うなんて想像が出来ない)

理樹「………ど、どうしてそんな所にいるのさ……学校始まっちゃうよ?」

謙吾「………………」

理樹(謙吾はそこをピクリとも動かない。しかし、その代わりにポケットから携帯を取り出した)

理樹「だ、誰にかけようとしているの?」

謙吾「〜〜〜〜〜〜。」

謙吾「………………」

理樹(短い会話だった。携帯をしまうと今度は僕と同じペースで近づいてきた)

理樹「なんで黙ったままなのさ……謙吾……」

謙吾「………………」

理樹(まだこの距離なら謙吾でも撒ける。そのギリギリのラインで謙吾が口を開いた)

謙吾「俺だって……俺だって味方でいられたらどれほど良かったか……これはお前たちのためなんだ」

理樹(そして悟った。真人の言っていたことは全て本当だったことを。そして、謙吾はそれをわざと僕が逃げ切れる紙一重の距離で言ったことも)

理樹「くっ……!」

理樹(僕は全力で引き返した。謙吾が走って追いかけてくる音が聞こえる。長い付き合いだから分かる。どれが謙吾の足音なのかが)


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