過去ログ - 理樹「杉並さんと付き合ったら皆から襲われた」
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57:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 21:14:02.38 ID:JT6XluPw0
映画館

理樹「学生チケット2枚下さい」

理樹(ここなら例えここまで探されたとしてもいくつものフロアを探さなくてはならないし、上映中は暗くて見つかりにくい。とてもいい考えだった)

理樹「どれを観ようかな……」

杉並「そ、そんな選んでる場合じゃないよっ!」

理樹「ご、ごめん。どうせ隠れるならと思って…」






理樹(しかし、どのみち何を選んでいても一緒だった)

『俺は19の時ラオスで1km先の敵を倒した。一発で。それしか自慢することがない』

理樹「…………………」

杉並「…………………」

理樹(上映中、ずっと左右の出口を2人で見張ることになるのだから映画なんて観ている暇がなかった。せいぜい爆発音が出てきたから今観ているのはアクション映画だってことが分かるくらいだった)

理樹「今度は静かな映画を選ぼうか……」

杉並「う、うん………あっ!」

理樹(杉並さんが声を出した。幸いピストルを撃つシーンと重なったので僕以外には聴こえなかったようだ)

理樹「どうしたの…?」

杉並「か、神北さんが……」

理樹(視線を辿ると、確かにいた。右側からゆっくりと歩いて観客席に近づいてきた)

小毬「…………………………」

理樹「出よう……!」

理樹(ここまで上がってくる前に左側から出ようとした。しかし、その左側の出口からも人が現れた。来ヶ谷さんだ)

来ヶ谷「………………」

理樹(来ヶ谷さんはゆっくり歩いて、何段か上がるごとに小毬さんの方を見た。来ヶ谷さんを見た瞬間、小毬さんの方から強行突破しようとも考えたが、もし実行しようものなら小毬さんの様子を見た来ヶ谷さんが結局、出口に素早く戻って僕らをここへ締め出し、恭介や謙吾が来るまで待つだろう。つまり、小毬さんに見つかるような動きをした時点でゲームオーバーなのだ)

理樹「うぅ………」

杉並「ど、どうしよう……!」

理樹「動いちゃダメだ……変な動きを見せたらすぐに見つかる……っ」

理樹(とは言えここで手をこまねいていても時間の問題。かくなる上は!)

理樹「ごめんっ!」

杉並「えっ?」


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