過去ログ - 提督「嵐の山荘で」不知火「二人きりですか。では安価ですね」提督「なぜ」
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30: ◆vMSeYbSya.[saga]
2016/09/20(火) 04:19:30.51 ID:pmdsDHU50
 食事が終わり、こまごまとした雑事を済ませ(連絡をしたら艦娘たちはこちらに向かっているとのこと)、さて。

提督「ヒマになったな」
不知火「……では」

 雑事を終えて伸びをしていた俺の腕を、不知火が掴んだ。

不知火「あなたがまだしていないことを、してさしあげます」
提督「なんだなんだ」

 妙に強引な不知火だった。いや、彼女は大抵強引なのだった。昨日は少しとろけていたから忘れてたのだ。
 ……ふと思ったが、彼女の行おうとする初体験が、何か俺の想像もつかないマニアックなエロスだったらどうしよう。
 どうしようと言ってもどうすればいいかわからないまま、俺は壁際に追い詰められた。このまま後ろを向けとか言われると怖いな……!

不知火「いきます」
提督「何を……」

 何をされるかと戦々恐々とする俺に向かって、不知火が腕を振りかぶった! え、殴られるの!? 初家庭内暴力!
 彼女の手が閃光のごとき恐ろしい速度で走り、俺の顔の左側を叩く。死んだ? 俺死んだ?
 
 ……いや、冷静になると俺の顔じゃなくて、左側の壁を叩いていた。バン、と音がしていた。

不知火「……どうです。壁ドンです」
提督「……バンって言ってたけどな」

 とても変な空気になった。……ま、まあ確かに? 俺は壁ドンはやったことがなかったけど? というか、やると逆に殴られそうで怖いとか思ってた。
 俺の困惑を他所に、不知火は実に不満そうだ。

不知火「……悔しくないのですか。女の側から壁ドンを先にされたのですよ」
提督「わかんねえ悔しさのツボだな、それ……」 

 むしろ、身長差で少し背伸び気味の不知火がかわいい。抱きしめたくなる。
 ……そうしよう。
 俺は不知火を上から両腕で抱きしめる。不知火の身体が浮く。

不知火「な、なにを」
提督「かわいいから」

 そのまま身体を入れ替え、不知火を壁側に。そしてホールドを解く。不知火はまだ驚いた顔をしている。ここは畳み掛けるところだろうか。きっとそうだ。
 俺は左腕を曲げて、不知火の横の壁に叩きつける。……結構痛い。壁ドンはやる方は痛いのか、新発見だ。何事も経験だな。
 この流れにびっくりしたように固まっている不知火。スキだらけだな、不知火!

 えい、と唇を奪う。

 少しだけ触れて、離れた。俺は不知火の顔が見たかったのだ。……そう、この顔だよ! その顔が見たかった!

不知火「な、な、な……」
提督「壁ドンからのキスだ。これはまだ不知火はしてなかったな?」
不知火「も、もう……! もう!」

 不知火が俺をぽかぽかと叩き始める。ははは、俺も結構恥ずかしいけど、これは俺の勝ちだな! 勝った!


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