過去ログ - 提督「嵐の山荘で」吹雪「ふ、二人きり、です……」提督「じゃあ、安価でも」
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名無しNIPPER
[sage]
2016/09/20(火) 22:55:43.64 ID:pmdsDHU50
提督「おーい吹雪ー」
目の前で手を振ってみると、手を目で追っていた。それ以上の反応はない。
どうやらあれこれやりすぎて、精神がマヒしてしまったらしい。意識はあるけど、反応がとても鈍い状態。
艦娘には激しい戦闘の直後などに、たまにこういうことが起こる。そういう時は休養を与えるわけだけど……。
今回はどうしようか。
普通に揺らしたり、ちょっとしたショックを与えて治すこともできるとは思う。
が、せっかくだし。もうこの際だから好きにしてしまおう。そうしよう。
提督「よっ」
俺はソファに座る吹雪の背中と脚に横から手を差し入れて持ち上げた。
吹雪「あっ」
吹雪は意識的にか無意識にか、落ちないようにと俺の首に腕を回した。
吹雪「……」
目を開きながら夢を見ているように、彼女が俺へ送る視線は穏やかで曖昧だった。
それにしても、吹雪は軽い。このままどこにでも運んでいけそうだ。
そういうわけで、彼女を個室のベッドまで運んできた。
……このあたりで吹雪はそわそわしはじめた。落ち着きなく視線を動かしたり、俺の目から顔をそらしたり。
さすがにマヒしたままでもいられないらしい。
提督「大丈夫大丈夫、何もしないから」
吹雪「……は、はぅぃ」
小さな声で、なんとかかんとかという様子で答える吹雪。
俺は彼女をベッドに降ろした。
提督「今日は疲れただろう」
吹雪「……たぶん」
提督「ゆっくり休むといい」
吹雪「……はい」
短く言って、俺は電気を消した。
提督「あ、そうだ吹雪、最後に一つ」
吹雪「……?」
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