5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 20:59:07.53 ID:iQuGjVDwo
「大切にしてるよ?」
真顔で首を傾げるきらりに、杏は絶句。そして、ややあって唸るように呟きながら頷いた。
「……そりゃあ……わかってるけどさ」
くふくふときらりは笑う。
きらりは、数年前の杏とPの結婚式の前後から、時々こんな風に笑うようになった。
含み笑いを我慢して、それでも仕方なく笑ってしまうような、そんな笑い方。
正直、杏はこの笑い方が好きではない。
らしくない、と感じてしまう。いや、はっきり言えば不快だ。
それでも、杏は何も言わない。何も言えない。
そんな笑いをさせている原因が自分にあるかも知れないから。
その真偽をはっきりさせるために尋ねることも出来ない。
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