過去ログ - モバP「週の半ばの燃えない煙草」
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20: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/23(金) 12:23:32.46 ID:Ntvj8yobO
いつの間にかラジオは次の番組が始まっていた。
パーソナリティの声は、随分と聞き慣れたものだった。
「あ…友紀さんの声…」
少女がそういうと、男は「ああ、もうそんな時間か」と独り言のように呟いた。
元気になる声だ。と少女は思った。
思ったことを誰にでも正面からぶつけられる彼女もまた、少女は尊敬していた。
「…今度のライブ、一緒に頑張ろうな」
車を走らせながら、男は少女にそう言った。
少女からの返事は苦笑とともに。
「うん。…Pさん、また私に気を遣ってる」
「…俺はいいんだよ」
男はさっきと同じ言葉を返した。
けれど今度は、少女も男も、少しだけ笑えた。
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