過去ログ - モバP「週の半ばの燃えない煙草」
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4: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 02:16:25.45 ID:Xug/mQ/W0
「…プロデューサー」

「……どうした、関」

少女からの呼びかけに、プロデューサーと呼ばれた男は視線すら動かさず応えた。
指は忙しなくキーボードを叩き、乾いた目は眼鏡のレンズ越しにディスプレイを捉えている。

「その…火、点けなくていいの?…煙草」

その問いに対する答えは、すぐには帰ってこなかった。だが、裕美も急かすような真似はしなかった。
自分は今は1日のスケジュールを終え自由の身だが、目の前の男性はそうではないのだ。
ならば自分は急かせる立場ではない。そういう考え方をする少女だった。

かくして数分後、男のキーボードを叩く指が止まった。
眼鏡を卓上に置き、大きく溜息を1つ。椅子を回し、ソファに腰掛ける少女と向き合い、男は答えた。

「関、俺は煙草は吸わない」



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