過去ログ - 花丸「今日も練習疲れたなあ…。」
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 02:07:03.11 ID:M3FiOxds0

―――

花丸の去った屋上は、阿鼻叫喚もいいところだった。

ルビィはへたり込んで泣きはじめ、善子は固まったまま動かなかった。

3年生は必死に2人をフォローしているし、千歌と曜は驚きつつも詳しく事情を聞いている。

自分はというと、花丸がなぜ急に叫んだのか、思い当たることはないかと記憶をあさっていた。

千歌「梨子ちゃん、何か、わかることある…?」

曜「最近花丸ちゃんと本の貸し借りとかで仲良かったし、何かあるかなって…。」

暗い顔で2人が尋ねてくる。

果南「今日、疲れてるみたいで様子がおかしかったんだ。ダイヤとも心配してて…。」

鞠莉「マル、前は今日くらいの量でも大丈夫だったわよね…?」

ダイヤ「ですが、あの様子では…。」

3年生も話し合いに参加する。1年生の2人はぐずぐずと溢れる涙を拭っている。

心当たり。特に思い当たることはなかった。

いつも通り本を借りて――いや、そういえば。

梨子「そういえば花丸ちゃん、ちょっと変な顔してたかも…。」

果南「変な顔?」

梨子「うん、なんか、どこか痛そうな…。」

千歌「うーん、やっぱり体調不良かなあ…。」

曜「花丸ちゃんのあんな声初めて聞いたもんね。よっぽどつらかったのかな。」

ルビィ「ルビィたち、なんか悪いことしちゃったのかな…。」

善子「うぅ、ずら丸…。」

体調不良、そうだろうか。

それだけで、あんなに取り乱すものだろうか。

ついと、花丸の貸してくれた本の背表紙を撫でる。

――ぴくりと、自分の頭の中の何かが動いた気がした。ひょっとしたら。

花丸は、ちょっと前の――

梨子「ね、もう1回教えてほしいの。詳しく、最近の花丸ちゃんの様子。」

目を真っ赤にした2人の手を握った。


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