過去ログ - 花丸「今日も練習疲れたなあ…。」
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6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 01:54:02.99 ID:M3FiOxds0

―――

水曜日、早朝に起きて学校へ向かった。
平日のうち何日かは朝練を行うことになっていた。

花丸「うーっ、さむっ…!」

ひとりごち、身体を伸ばす。
気温が低い中、怪我をしないようにと朝練はランニングとストレッチだけだ。

それだけでも十分疲れると思うのだが。

梨子「あ、花丸ちゃんおはよう!」

後ろから頬をつかんで伸ばされる。

最近梨子はよく頬を触ってくる。
何でも柔らかくて気持ちがいいらしい。

曜の頬も気持ちがよさそうだと言うと、左右を千歌と分け合っていて触れる頻度が少ないのだとか。
2年生の関係性は相変わらず謎である。

梨子「ね、花丸ちゃん、この前教えてもらった本、すっごく面白かったよ!」

花丸「ほ、ほんとずらか!趣味にあってよかったぁ。」

梨子「もうあのセリフとか主人公の気持ちが滲み出てて…。曲作りの参考に、とか忘れて楽しんじゃった。」

花丸「うん、マルもあそこのシーン好きなんだ!ふふ、本好き仲間ができてうれしいずら!」

梨子「これからも教えてほしいなあ。あ、あの本続編とかないの?」

花丸「続編は今マルが持ってるんだ。あ、今出すから――」

梨子「え!読んでる途中だったらいいよいいよ。花丸ちゃんが読み終わってから貸してほしいな。」

花丸「恥ずかしながら、最近読む時間なくて。遅くなっちゃうから先に梨子さんに貸そうと……あ。」

取り出そうとして、気づく。
昨晩部屋に置いたっきりだ。

花丸「えへへ、ごめん。今日は持ってないみたい。」

梨子「いいよいいよ!なんだか急かしちゃってごめんね。」

そう笑うと梨子は手を振って離れていった。

本の貸し借り、感想の共有。
これも以前はできなかったことだった。

それにしても、梨子は読むのが早い。自分は1冊読むのに1週間はかかっているのに、2,3日あれば返してくる。

いったいいつ読んでいるのだろうと首を捻った。


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