過去ログ - ﾓﾊﾞP「橘ありすは矛盾に気づく」
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2016/09/21(水) 16:28:29.23 ID:OfHgbjD2o
P「それにしても綺麗な海辺だな。昼に見た光景とは違う美しさだ」
飛鳥「暗闇が海を妖しげに粧飾しているね、吸い込まれそうで思わず軽い目眩を覚えてしまう」
ありす「大丈夫ですか飛鳥さん、しっかりして下さい」
3:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:28:55.73 ID:OfHgbjD2o
P「夜でも水温が丁度良いな、手を入れると気持ちが良い」
飛鳥「ああ、海水の感触…優しく、懐かしい」
ありす「え？」
4:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:29:28.74 ID:OfHgbjD2o
ありす「私も、靴下脱ぎます」
飛鳥「うん、いいね。足元から広大な世界を感じるよ」
ありす「すごいですね、私は水温しか感じられないです。とても気持ち良いですが」
5:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:29:54.83 ID:OfHgbjD2o
ありす「ただでさえ暗いですし、危ないです。あまり奥には……」
飛鳥「か、かまわないさ。さあプロデューサー、ボクと共に」
ありす「なるほど『キミと一緒ならかまわない』ってつまり溺れないように助けてって意味ですね！」
6:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:30:32.02 ID:OfHgbjD2o
飛鳥「フフッ、痛いほどに強く握って、引き止めてくれるね」
ありす「それは溺れて戻ってこれなくなったら大変だから……」
飛鳥「けれど、キミがくれる痛みは、南国の果実のように甘い…離れがたいよ」
7:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:31:19.47 ID:OfHgbjD2o
P「ありす、この世の仕組みはとても複雑で入り乱れている。そして飛鳥の心情も、それと同じように捕らえ所がなくて、そんでもって自由なんだ」
ありす「つまり飛鳥さんは生きてる証を時代に打ち付けているんですね」
P「そうだ。今のありすに理解するのは難しいかもしれない、でも絶対に数年後に理解できるから、むしろ２年後のありすも危なそうだが……とにかく、それで今は容赦してくれないだろうか。これ以上に飛鳥にツッコんではいけない」
8:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:31:57.26 ID:OfHgbjD2o
ありす「あれ、飛鳥さん泣いているんですか？ そうですよね、この景色すっごい感動的で、私も思わず泣いちゃいそうです。子供じゃないんで泣きませんけど」
P「い、い、いよーしっ！ ホテルに戻るか二人とも！ 明日も早いしなー」
飛鳥「…………」
9:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:32:31.88 ID:OfHgbjD2o
――ホテルロビーにて
ありす「むむむ、なんだかよく分かりませんが、ちょっとだけ飛鳥さんを傷つけてしまったようです」
ありす「うーん、明日は飛鳥さんに何と声をかけるべきでしょうか。ちょっとタブレットで調べておきましょうかね」
10:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:33:24.63 ID:OfHgbjD2o
おわりです。
スカイクラッドの観測者を聞いていたら書きたくなっちゃいました。
ご拝読ありがとうございました。
11:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 16:45:20.16 ID:GrNRqud30
乙！
飛鳥くんかわいそうかわいい！
12:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 18:11:42.17 ID:GiVkNumjO
ありすうざかわ……可愛いかこれ？
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