15: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/09/22(木) 22:31:57.84 ID:OecG2PjFO
僕達は一度、概念としての鹿目まどかの存在を知覚するために、様々な実験を行ったことがあるらしい。
暁美ほむらは鹿目まどかを守護するという目的がある。
だから、僕達インキュベーターから鹿目まどかを隠すという選択も有効な手段と言えただろう。
しかし、この世界には魔獣を含め、対処しなければいけない脅威も多い。
だから暁美ほむらは折り合いをつけて、僕達インキュベーターを味方か、或いは手先として使うことを考えたようだった。
未だに概念は僕達にとって現象でしかなく、円環の理についても、ソウルジェムの濁り切った魔法少女が消える、その具体的な作用は観測できていない。
世界の改変前は、鹿目まどかも魔法少女の一人だった。
円環の理も魔法少女が元であるなら、魔法少女としてのシステムを作り上げた僕達がそれを克服できなかった点について、追及の余地があるべきだ。
困難は伴うだろうが、観測し、その作用を理解し、制御に至ることは可能だったはずだ。
鹿目まどかは円環の理という概念になった。
暁美ほむらは円環の理の力を奪い、概念になった。
世界が改変する前の僕達の技術力や計画の内容が分からない以上、推測しか行えない部分は多く。
暁美ほむらは膨大な隠し事を持っていて、それを誰かに話すこともない。
それでも、鹿目まどかが契約当時から変化せず、概念という神の座から何もしていなければ、暁美ほむらが概念になることもなく、いずれ円環の理を完全に克服していたはずだ。
円環の理も僕達を警戒し、美樹さやかなどと協力をして隙をついたからこそ、僕達の計画は失敗したと言える。
彼女達は何もしていなかったわけではなく。
神でさえ、維持するための努力を要する。
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