過去ログ - QB「言い訳になるけれど」
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34: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/10/04(火) 22:07:15.69 ID:cPvWf1pgO



「……そうよね、お前たちはそういう奴らだったわね……はぁ」


諦めたように、暁美ほむらは溜息をつく。
疲れているように見えたのは、勉強の後だったからだろうか。
彼女の怒りは相当のようにも見える。
もしかしたら彼女は僕に今晩の夕食を作ってくれないのかもしれない。
簡単な造りとはいえ、出来立てのポテトフライと卵焼きは消化に良く、摂取に意義があったのだけど。



−−−−



もう外は暗かったが、暁美ほむらはふらふらと制服のまま出ていった。
クスクスと黒い服の子供達が、主人である暁美ほむらを馬鹿にして薄ら笑いを浮かべる。

とはいえ、僕が暁美ほむらの調査に出ようとすると、子供達はまち針の剣を持って邪魔をするのだから、彼女達は任務に対して忠実であるといえる。
こういう時の暁美ほむらは手強く、他のインキュベーター達も何らかの形で使い魔達に邪魔をされていて、暁美ほむらに手を出せないでいるだろう。

外宇宙の接触を食い止める仕事は、暁美ほむらといえど、いくらか困難に違いない。
鹿目まどかは全ての宇宙の過去・未来・現在を見通す力を有し、暁美ほむらはそれを書き換える力を持つとはいえど、それは高度な予測とこの宇宙に限った話。
彼女達は最低でもローカル銀河群程度の範囲であるなら好き勝手な改変が出来るのであろうが、彼女達の本来の願いは極々局所的に留まる。

彼女達の改変した範囲は全宇宙に及ぶが、実際に高精度な改変操作が必要だったのは、地球を含めた僅かな範囲と言っていい。

この宇宙そのものと同クラス、最低でも直径930億光年以上ある、法則のまるで違う外宇宙の衝突を防ぐことはそれなりに難しいかもしれない。
僕達が現在までに集めたエネルギーは暁美ほむらに託したが、少なくともそれだけでは到底足りない。



−−−−




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