過去ログ - QB「言い訳になるけれど」
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46: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/11/10(木) 19:00:38.63 ID:/Z18FT4UO


暁美ほむらは何も言わず、黒い翼をはためかせて飛び去った。
彼女は飛行に魔力を使っている。
何の意味のない羽根だけど、彼女は形から入る性質がある。


「……あの悪魔、もう帰ったの?」

暁美ほむらの姿が見えなくなるころに、背後から声が聞こえた。


「来てたのかい、美樹さやか」

「相変わらず悪魔の犬なんてやってんのね、インキュベーター」

美樹さやかは魔法少女に変身していた。
彼女なら暁美ほむらの結界が見えていても、それほど不思議はない。

「そういうさやかはどうしたんだい?君には結界が見えていたんだろう?君の力なら強引に結界を突破することも出来たはずだ」

「初めはそうしようと思ったよ……でも、結界を切った後に何も出来なそうだったから止めにした」

美樹さやかは普通の魔法少女以上の力を持っている。
それでも、宇宙の危機を救うために協力しようとしたところで、美樹さやかには何も出来なかっただろう。
単純に暁美ほむらに戦いを挑んでも勝てそうにない、という意味で言ったのかも知れない。

「あの悪魔、どうしてるの?力のことじゃない。あいつはずっと弱虫だったんだ。あたしよりもずっと弱かったくせに、いつまでも居られるわけがないんだ」

日が落ちる前に一度したような会話。
被せる必要はなかったが。


「それは彼女本人にしか分からないことだね。僕はもう帰るとするよ」

「あっそ、なら忘れないで……あたしはあんたもほむらも許さない。あたしはずっと覚えている」

「……」




「あの悪魔……何でも一人で背負い込んで……」



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