過去ログ - 私の世界を壊すキス
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101: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 08:46:10.86 ID:bvvUhoiS0
「何読んでるの」

覗き込むと、観覧車の挿絵が見えた。

「恋愛小説……」
以下略



102: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 09:19:52.53 ID:bvvUhoiS0
「って、言ったら……江梨香さん、驚く?」

目を細めるゆう。

「そりゃ、まあね」
以下略



103: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 09:51:10.60 ID:bvvUhoiS0
深呼吸して、身体の中でほとばしる焦りを逃がす。
どうして、この子は、こんなにも自分の気持ちに素直になろうとするの。
そんな純粋なものをぶつけようとするの。
いつもみたいに、遠慮がちにへらへら笑ってくれない。

以下略



104: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 10:33:07.36 ID:bvvUhoiS0
目を瞑る。

「そんなに、嫌……?」

動きが止まった。
以下略



105: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 11:53:07.81 ID:bvvUhoiS0
小鳥のように首を傾げた。雫が私の肌に染み込んだ。
振り払うことはきっと簡単だった。
突き飛ばしてしまえば良かった。
なのに、あの日されたゆうのキスに体が興奮を覚えていた。
友だちのキスよりももっと強く異常な刺激だった。
以下略



106: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 12:09:09.55 ID:bvvUhoiS0
この子は、悪魔かもしれない。

「ごめん……なさいっ」

同じ人間なのに、悪魔かもしれない。
以下略



107: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 12:12:49.16 ID:bvvUhoiS0
手足が痺れてきて、私は体を起こした。
いつまでもここにいれない。

「ゆう、荷物片づけて」

以下略



108: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 12:21:03.11 ID:bvvUhoiS0
人生で初めて、私は私のルールを破った。
学校をサボるなんて、不良がすることじゃん。
真っ当に生きて真っ当に死にたかったのに。
信念なんて、くだらないのかも。

以下略



109: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 12:30:19.54 ID:bvvUhoiS0
学校は休校になりました。
そんな表情を顔に貼り付けて、私とゆうはゲーセンの入り口をくぐる。
平日の昼間は、中年のおばさんやヤンキーっぽい男の人が数える程しかいなかった。

「いつもの?」
以下略



110: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/06(木) 12:37:06.25 ID:bvvUhoiS0
他のゲームなんてしたことなかったから、どれもこれも下手くそだった。
お金の無駄にしかならなかった。
クレーンゲームも3000円つぎ込んで、何も取れなかった。
だんだん現実味が薄れてきて、バカなことをしている自分たちが可笑しくなって。
互いに体を揺らしながら笑った。
以下略



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